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内容説明
中国の太古から南宋末までを簡潔に記した歴史書から、注目の人間ドラマをピックアップ。伝説あり、暴君あり、国を揺るがす美女の登場あり。日本人が好んで読んできた中国史の大筋が、わかった気になる入門書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
12
十八史略とは歴史書18種の概略という意味。18種のうち17の歴史書は確定していて、その巻数を足すと1945巻!!似たような概略本に『資治通鑑』があるが、概略とはいえ全294巻。この入門書はまとめをさらにまとめてあり、わかりやすい。中国史を学ぶ上で基本的な考えも知ることができた。例えば、中国では長い間、古い程よい時代という考えがあり、これを尚古史観という。母が巨人の足跡を踏んで生んだなど、出生が凡人と違うのは感応説話。地上の人の動きと、天上の星の動きが相互に関係づけられているのは天人相関(北斗の拳みたい)。2023/03/16
吟遊
9
簡潔で楽しめる。堯舜はいいな。2020/01/14
ダージリン
4
十八史略というが、元になっている十八種の歴史書が確定していないことに先ず驚いた。歴史書としての評価が低く、本国よりもむしろ日本で長い間読み継がれてきたというのも驚きだった。勝手に敷居が高いと思い込んでいたが、意外とそうでもなかったようだ。中国を材にした歴史小説は割合好きで、聞いたことがあるエピソードは多かったが、こうしてまとめて読んでみると頭が整理されて良い。殷の紂王を討って周が起こるところなどはやはり面白い。この本では始皇帝の死までのトピックが選ばれているが、より後代のものも読んでみたくなる。2020/01/05
ひろ
3
★★★☆☆。おおよそ神話時代から宋王朝までの歴史を俯瞰したまとめ的な編纂書。そもそもがハイライトの性質を持つ書のビギナーズ版なので内容の端折り度が強くなるのはやむなしか。黄帝や紂王など、君子の理想像や反面教師については今の中国に至るまで脈々と受け継がれているイメージの雛形となったものもあり興味深い。ここを入り口として各自の興味のある年代を更に学ぶ、という使い方が正解と思う。2022/07/03
あさ
3
長らく積ん読だった。書き下し文、訳、解説、白文の順で、1シーンがコンパクトで読みやすい。黄帝から始皇帝まで。指南や管鮑の交などの元がわかり、教養マメ知識によいかも。2018/05/29