内容説明
大酒飲みだった李白は、酔っていても、たちどころに立派な詩を書き上げたといわれています。月や鳥とも仲良くできる風流人であり、あけっぴろげで痛快な詩が多く、ヨーロッパにもファンが多い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
36
遥か昔から人々に親しまれてきた『詩仙』李白。盛唐の詩人。阿部仲麻呂の死を悼んだ詩や孟浩然に向けて詠んだ詩は良かったなぁ。さすが人生の大半を旅していただけあって、旅の詩が何首も紹介されていた。彼が歌う名物はたいていが実在の物らしい。旅して名産物を詩に読み込む、国も時代も何もかも違うけれど、写真を撮ってつぶやく現代の私たちと一緒だ(*^-^*)次は杜甫を読んで『詩仙』と『詩聖』の違いを見つけてみよう♪2017/11/09
Kajitt22
32
漢詩の素養はないが、江守透の『漢詩紀行』は何度か録画して見ていた。あの声の朗読が魅力だったと思う。この李白の詩も音読すると理解した気になるかも。さらっと読んでしまい少し後悔しています。また別のやり方で挑戦したい。2021/03/09
井月 奎(いづき けい)
32
詩は自然を、心を、時間を分かるように分かりやすいように整えて、短い語句、型も決まっている場合が多い、に多くの気持ちを入れる。相反することをおこなっています。それはいつでも、どこでもそうなのです。そして李白です。川の流れに自らの流浪を重ね、それを肴に月と影に相手をしてもらい杯を傾ける。才能を活かす努力を頭から煙が出るほど考えないと詩はつくれませんし、それを感じさせるものは詩ではありません。漢文を私が理解できないのはとても残念ですが、その詩情と心は形良い読み下し分で受け取れます。詩人の涼やかな風を感じました。2015/11/21
拓也 ◆mOrYeBoQbw
27
唐詩集。唐代の詩仙・李白の唐詩と解説集、田舎や山中に籠り世捨て人の様に過ごしたり、玄宗皇帝や楊貴妃に重用され雅な宮廷詩人として暮らしたり、放浪の旅に明け暮れたりと、波乱万丈な人生を送る李白ですが、何処においても傑作を残すのは、徹底的に磨き抜かれた感性で自然、人心、時代の流れを、大仰な事をせずに自然に詩に取り込める才能の賜物でしょう。中国では小説の進歩が殆ど無かった反面、韻文詩がこの時代には高いレベルで完成しているので、現代でも感じる所、学ぶ所が多い作品集だと思います(・ω・)ノシ2018/08/18
本のロマンス
21
唐の詩仙と称されはる大詩人「李白」はんの詩がたんと掲載されておはします。それらの詩は、風月山水など壮大な森羅万象を個性的に描写しはるとともに、老荘の無為自然、万物斉同・物化、逍遥遊などの思想が織り込まれてはり、超深遠な文学やなと感じ入りましたん。李白はんは、✰見つけた興趣や愉悦は些細なもんでも、思い切り膨らましはって大きく喜び感動しはる、他方、✰挫折や受難は銀河や月などの宇宙に比べれば取るに足らん小さなもんやと受止めはる、そないな人生渡りの名人どす。見習いとうものどすなあ。2025/05/04
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