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内容説明
漢詩の入門書として最も親しまれてきた『唐詩選』。李白・杜甫・王維・白居易をはじめ、朗読するだけで風景が浮かんでくる感動的な詩の世界を楽しむ。初心者にもやさしい解説とすらすら読めるふりがな付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syota
29
タイトルは唐詩選だが、実際には唐詩選(白楽天が入っていないなど初唐、盛唐に偏っている)ではなく、中唐や晩唐までまんべんなく網羅している『唐詩三百首』の中から、初心者にも理解しやすい51首が選ばれている。返り点のついた原文と口語訳、解説、作者に関する説明があって、非常に分かりやすい。漢詩といえば高校の授業以来ご無沙汰だったけれど、こうして読むとなかなか好いものだ。通読して、自在で伸びやかな盛唐の作品群がやはり印象に残ったが、一方で小粒ながらナイーブなつぶやきの晩唐の作品にも心惹かれた。 2018/12/01
しゅてふぁん
27
なんとなく漢詩の気分になって手に取ってみたら凄く良かった。漢詩はあまり馴染みがなく、『唐詩』とは唐代の詩を指すことも初めて知った。半分以上は知らない詩人だったので自分好みの詩人は誰かな~と楽しみながら、あっという間に読んでしまった。有名な詩が紹介されているせいか、どれを読んでも心地よくて惚れ惚れする。孟浩然、王昌齢、李商隠が良かったけれど、特定の詩人がいいというのではなく『五言絶句』『七言絶句』が比較的わかりやすくて良かったように思う。時期でいえば盛唐の詩が好みだった。2017/10/27
かふ
17
唐詩のアンソロジー『唐詩三百首』から五十一首を選びだしたアンソロジーで中国では、この三百首を小学生で習うそうだ(暗記させることも)。中国の百人一首という感じなのか?まあ同じ詩人が複数出ていたりするのだが、漢字の読みとかは難しいが解説があればなんとか読みこなせる。それにしても酒や気ままな暮らしを歌った詩が多く、それは影響しないのかとも思うが、漢詩が中国の歌謡(民謡)から始まってそれを都の貴族なんかの宴会で読み聞かせたのが始まりだとか。李白なんてそういう詩人で酒や月の詩が多い。その中に美女の伝承とか挟んである2024/11/21
大先生
11
清朝中期に作成された唐詩のアンソロジー「唐詩三百首」から51首を選び出し、口語訳と解説を加えた本です。中国の方々は子供の頃に読んでおり、中には全首暗誦できる人もいるくらいポピュラーなものだそうです。日本の百人一首みたいな存在ですね。唐詩を知っていると中国の方と文化交流が進むと書かれていましたが、ハイレベル過ぎませんか?(笑)なお、唐詩は、北方的形式よりは内容を重んじる質実剛健の気風と、南方的な内容よりは形式に流れる華美な気風とを高い境地に引き上げたうえで融合し、唐詩独自の風格を作り出したそうです。2025/04/08
しずかな午後
11
清の時代に編まれた『唐詩三百首』から、さらに五十一首を抜き出した精選中の精選。李白「月下独酌」、杜甫「客至」、柳宗元「江雪」など選ばれているのが嬉しい。しみじみとした情感や、爽やかな景物を詠んだ詩が多く選ばれており、この審美眼が自分の好みと合っていて、Kindleで買ったのだが紙の本も買ってしまった。また、一番多く選ばれている(五首)が李商隠であるというのは唐詩のアンソロとしては異例だろう。華麗な詩情、巧みな技術、これまで意識してなかった李商隠の独自性を知ることになった。2023/08/29
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