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内容説明
四書五経のひとつで、中国最古の歴史書である『書経』。『書』や『尚書』とも呼ばれ、堯・舜から秦の穆公まで、古代君臣の言行が記されている。我が国の年号の出典にもたびたび使われる。「昭和」は堯典の「百姓 昭明なり。万邦を協和せしむ」、「平成」は大禹謨の「地平かに天成る」から採られた。帝王学の書としても知られ、教えのもっとも重要な部分を精選。総ルビの訓読文とわかりやすい解説を加えた、恰好の入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gokkey
13
比較する対象として適切ではないのだろうが、ホメロス等のギリシャ神話と最大公約数的な何かを抽出したい欲望に駆られてしまう。そもそも読者層が極端に限定される時代に記述されて後世に伝えられる書物の内容に類似性が見られるのは当然と言えばそれまでか。どことなくストア派、特にマルクス アウレリウスの言葉を思わせる文章もあり、孤独感に苛まれるリーダーが呻吟した言葉の重みを感じる事が出来る。2024/04/08
DEAN SAITO@1年100冊
7
気軽な勉強になった。一番の収穫は、過去の元号の由来の復習。2022/05/01
ちぃ。
4
洪水神話は創世記、エジプト神話、メソポタミア神話、インド神話、書経にも見られるものです。素朴な疑問なのですが、どうして世界各地の異なる地域の神話に洪水神話が共通して見られるのでしょう。2024/08/17
メイロング
4
こういう形で四書五経に触れられるのはいいなあ。三国志にはまってた頃は平凡社や東洋文庫のガチなのしかなくて、立ち入る勇気もなかった。古典中国のみならず戦国から江戸の日本を舞台にした小説にはまったときでも、このシリーズはうれしい。知力や政治力が高いキャラはだいたい読んでるはず。いきなり完訳ではなく、まずイケるかどうかの試食版は、大著であればあるほど効果的。いいと思います。2019/04/21
ソルト佐藤
3
このくらいに読んだはず。ずっと前に読み出して放置。やっと読む。書経自体のいかがわしさ、こんなのを年号の出典にするってどう?という著者の序文がピーク。あとは、あんまり……。もともとが即位だったり、儀式での宣誓文なので、あんまり、おもしろエピソードや、人間の生々しさがなく。表面を取り繕うのもまた人間だと思えば面白いか……。2024/08/12