- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
論語とともに四書に数えられる儒教の必読書。人の上に立つ者ほど徳を身につけなければならないとする王道主義の教えと、「五十歩百歩」「助長」「私淑」などの故事成語の宝庫を現代語訳で楽しむ入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえぽん
47
孟子7編のうち51章を選んだ入門書。人の善性は天が先天的に賦与したもので、その性質は惻隠、羞悪、辞譲、是非の四端の形を取るとし、悪は環境によって生じるとする。革命(王朝交替)是認論、君主廃立可能論、民本主義的思想も表れ、孟子が君主より国家を重んじた事を表しているが、後世大いに物議を醸したという。君子の三楽、すなわち身近な人への情愛、自己の道徳的完成、教育の喜びは、古今東西通じる人生論だと思われる。天の時より地の利、地の利より人の和とした戦争論も孟子らしいが、国家間・企業間の競争において適用できるだろうか。2024/06/01
北風
38
言ってること自体は正論で素晴らしいんですが、やはりどう読んでも孟子が揚げ足とりと屁理屈を延々続けてるようにしか思えません…。2016/03/08
崩紫サロメ
27
書き下し文→白文→現代語訳→解説、というスタイルの入門書。このシリーズ、解説部分に個性が出ると思うのだが、本書は孟子の生きた時代背景だけではなく、後世の孟子の受容などにも力を入れている(江戸時代の日本や陽明学への影響など)また、『孟子』は弟子や論的との議論の場面が多いが、著者は単に訳すだけではなく、孟子の反論がいささか迷走しているところを指摘していたりもして、面白い(告子上)。孟子の大事にしたこととして、性善だけでなく「権(臨機応変のやり方)」がしっかりと見えてくる形になっていて、良き入門書。2022/01/21
大先生
8
五十歩百歩、匹夫の勇、私淑、草莽の臣などなど、実は「孟子」から生まれたことば。孟子は、性善説の理想家というイメージがありますが、実は現実的な面も。相手から言質を取る弁論術も見事です(しかも自分に不利な部分には触れないというのも正しい。笑)一番ハッとしたのは、孟子曰、人之患、在好為人師。人に教えるっていうのは気持ちがいいので、ついつい聞きかじった知識をひけらかしてしまいますが、人の病ともなりかねないと…私は既に末期の患者かもしれません。苦笑2020/04/06
るるぴん
7
現代語訳と解説の部分のみ読んだ。孔子の後継者として考え方を踏襲。今でも普通に使われている熟語や故事、教えがたくさん。天下太平の世の中で民が納得し安定した生活を送れるようにすることが、立派な君主の務めであり、国を磐石にする近道と全国遊説行脚。各君主から賓客として迎えられていたようだ。儒教的教えはアジア人の自分にはDNAレベルで心身に刻まれていると思った。根幹は一緒の価値観のはずだが、国の個性の出方?違うのは地域環境や風土の差?孟子はある意味戦略論なので大陸の方が群雄割拠で知恵が必要とされていたのだろう。2019/03/13
-
- 電子書籍
- 山ノ内倫太郎の不器用な恋の物語 分冊版…
-
- 電子書籍
- 寒橋 古典名作文庫
-
- 電子書籍
- STREET×BEAST 第26話【タ…
-
- 電子書籍
- 魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日か…
-
- 電子書籍
- ウッドストック行最終バス ハヤカワ・ミ…