内容説明
御禁制の品の探索をしていた北町奉行所隠密廻り同心の原田平四郎が消息を絶った。与力の大久保忠左衛門の命を受け、原田の行方を追い始めた白縫半兵衛は、深川の廻船問屋「湊屋」を探りはじめるが……。書き下ろし人気時代小説シリーズ第十六弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソババッケ
9
シリーズ16作目。例によって4つの連作短編。上司にも当たる吟味方与力の大久保忠左衛門からの仕事は1件のみ。他の3件は市中巡回中に出会ったことでの事件。こののんびり感がいいのだろう。実際のところは未解決事件が山のように溢れているのが実情であろうが。どこやらの警察で未解決事件が数千件も放置されていたという報道があったばかりで、そっちの方が本物くさい。毎回、切絵図で足取りを忠実に描写するのも江戸の町を想像するには面白い。それにしても半兵衛の私的な物語は一切語られない、こんな捕物帳も珍しいのだが・・・。★3.32016/02/11
M2
6
毎度お馴染みのメンバーが活躍する人情話。切なかったりほっとしたり、いつものように面白かったけど、やっぱりマンネリ感も否めないのは半兵衛たちの生活環境に変化がないせいだろうなぁ。半次や鶴次郎に想い人ができて徐々にまとまっていく展開とかあってもいいんじゃないかと思う。って前巻の感想にも同じようなこと書いた気が(笑)ところで2話目のおふくちゃんが健気で可愛かったけどあの状況で父親が戻るってのはちょっと無理があるような。戻ってもぎくしゃくしそうだけどおふくちゃんにとってはそれでも幸せなのかな。2012/03/12
だいしょう@SR推進委員会
6
安定路線の時代小説というべきか。お約束の人情話ですが、なぜか、手にとってしまうのよね~。自分にとって、「知らぬ顔」は黄門さまの「印籠」みたいなものかしら。それにしても、半兵衛のペースは、面憎いほど変わらない。「出稼ぎ」に出てくる少女おふくが屋敷に居候した時は、今までと違った雰囲気でよかったなぁ。おふくちゃん、けなげで可愛かったし。このまま屋敷で働けばいいのにと思ってしまった。そういう展開もありな時期にきているのか。秋山シリーズと同様な流れにとは望まないが、やわらか~い、ほのぼのとした場面がちょっとほしい。2012/02/29
あかんべ
5
半兵衛と半次。主従であるが捜索の役割は半々。意図してのネーミングか?このシリーズのお約束として知らぬ振りをして、人を、罪を、過去を見逃す「立ち腹」の左馬之介は、すぐ医者に診せれば助かりそうなのに武士には厳しく町人に甘いスタンスのせいか?2012/02/27
ゆ〜や
5
毎度おなじみのパターンを繰り返すシリーズだけど、TVの時代劇を見ているみたいで、コレはコレでよし。ただ今回の2話目の出稼ぎという話の終わり方・・・2年もの時間の空白は如何ともしがたい。事件は上手く解決して、丸く収まるけど、人間関係の方はあんなに上手く収まるかな。2012/01/12
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