内容説明
珠光・千利休・小堀遠州・松平定信・井伊直弼――。一流の茶人は一流の文化人であり、人間を深く見つめる目を持っていた。茶の達人たちが残した言葉から、人間関係の機微、人間観察、自己修養などを学ぶ。
目次
珠光
武野紹鴎
千利休
山上宗二
細川三斎
小堀遠州
久保利世
千宗旦
片桐石州
江岑宗左
杉本普斎
如心斎
川上不自
松平不昧
松平定信
井伊直弼
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめぴょん
11
珠光・武野紹鴎・千利休・山上宗二・細川三斎・小堀遠州・久保利世・千宗旦・片桐石州・江岑宗左・杉木普斎・薮内紹智・如心斎・川上不白・松平不昧・松平定信・井伊直弼ら茶の達人の言葉とその解説。初めて耳にした人物もいました。茶道で大切にする精神を表す言葉を取り上げています。「月も雲間のなきは嫌にて候」「一座建立」「夏はいかにも涼しきやうに、冬はいかにもあたたかなるやうに」「一期一会」など超有名なものもあれば、初めて聞いたものもありました。茶道というのは技術を身につけることだけではないのだなあとつくづく感じます。何2024/06/22
代理
2
マジで名言の宝庫。師匠に似ていると褒められて喜んではいけない、それは師匠の癖を真似ているだけだから、とか。スランプに陥るのは、練習したら「期待通り」の結果が出るからとか、茶の湯以外にも応用が効く守備範囲が非常に広い言葉たちと出逢える名著。解説も「感じろ!」みたいな逃げでは無くて身体的解剖とか実践との関連で名言を解きほぐしてくれるので理解を深められる。これこそが名言の解説の王道だと思った。2024/02/18
Kuliyama
2
断片的に目にした茶の湯の言葉を改めて知ることができました。2021/06/01