内容説明
『茶の本』(全訳)と『東洋の理想』(抄訳)を、読みやすい訳文と解説で読む! ロマンチックで波乱に富んだ生涯を、エピソードと証言で綴った読み物風伝記も付載。天心の思想と人物が理解できる入門書。
目次
第1章 茶碗にあふれる人間性
第2章 茶の流派
第3章 道教と禅
第4章 茶室
第5章 芸術鑑賞
第6章 花
第7章 茶人たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kazi
33
日本文化を世界に広めた人物として名高い岡倉天心の「茶の本」。茶の本と銘打ってはいますが、茶や日本という枠組みを超えて、道教を起源としたアジアの平和主義、東洋文化全般という広いテーマを扱った本です。想像していた以上に攻撃的な文章に驚いた。当時の列強国に追いつこうと焦る日本の西洋至上主義、また欧米において根強い日本アジア蔑視への苛立ちがそうさせたのだと思うが、西洋の文化をいちいち比較対象に持ち出して厳しく攻撃しています。アジアの文化、精神を絶対に西洋に認めさせるぞ!という気合が感じられて素晴らしいです。2020/05/07
sasara
31
岡倉天心原文the book of tea 1906年M39米国発表。 日本の茶道を欧米に紹介する目的だったが日清戦争に続き最強ロシアとの戦争1904-1905にも勝利したことにより本書にも注目が集まる。死の術武士道だけではない生の術茶の道を通じて日本の美意識東洋的と西洋的思考の違いを。 解説で恋多き天心さんを知ることも出来ました。2021/07/21
タツヤ
26
西洋と東洋、美に対する考え方が全然違うんだなあ、ということがわかった。老荘思想、禅についても調べたくなる。前半はスゴい。後半は飛ばし読み多い。2023/02/25
KAZOO
23
岡倉天心についての研究では現在第一人者の大久保先生が新訳をされて解説も書かれています。非常にわかりやすく、天心の生涯についてもエピソードなどをまじえてかなりの紙幅を割いておられます。ほかの茶の本よりも読み得の本だと思います。2013/08/23
バズリクソンズ
21
岩波文庫版を既読の後、再度角川ソフィア文庫版を読もうと思ったのは内容の素晴らしさは勿論、本編の後に天心自身のエピソード解説も収録されていた事が決め手。本編の感想は私の岩波文庫版の感想を参照して頂くとして、天心のエピソードの内容にだけ述べさせてもらいたい。森鴎外と同期の東大一期生、横山大観はじめ沢山の芸術家との関係も自身の他の追随を許さない文筆家としての品格は勿論の事、個人的にあまり知りたくはなかった数人の愛人のエピソードに頁数を割いており、人間としての岡倉天心を綴った内容は中々魅了された。原文を理解したい2026/03/07




