シグルイ 9

著者名：山口貴由/南條範夫

秋田書店（2013/09発売）

• ISBN：9784253232197

内容説明

相喰む双龍の流す血潮に受胎する決戦場。名のみ聞いて見たことのない幻の怪物が混淆に歪む悲鳴の中で産み落とされる。決して見てはならぬ者が逃げられぬ者の骨を砕く。人の心、誰が奪いしか?　こは、武士道に非ず!　残酷無惨時代絵巻、惨禍の第九巻!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[のれん]

権左衛門は今作で一番の意識的なシグルイだろう。彼が弟子達のまとめ役に選ばれてたのは、忠義に厚く奉公に熱心、つまりは誰よりも主君の命を機械的に実行できるからだ。 命あれば師匠の愛人の男も殺すし、かつての同胞に拷問の如き仕打ちも厭わない。 使命尽くせば狂人そのもの。やはり今作で一番人間的なのは清玄だろうか。彼が追い詰められるとすぐ汗ダラダラになるのは結構好きだったりする。

2021/01/14

[緋莢]

藤木と伊良子が交錯！立っていたのは藤木！勝利かと思いきや伊良子の無明逆流れは、受けた刀ごと藤木の左腕を切断していました。とどめを刺そうとする伊良子の前に立ちはだかったのは牛股。虎眼の子に等しく、藤木の兄同然の牛股は助太刀の資格ありと判断され、それに対して、伊良子側の検校が助太刀１１名を送り込みます。「人か魔か牛股権左衛門 獣かそれ以下か 鬼かそれ以上か」その言葉通り、両手の巨大で重量のある木剣で、伊良子側の助太刀をあっさり両断。仇討場は死体の山が築かれる地獄絵図となります（続く

2018/09/09

[exsoy]

牛股は人か。常人でないことは確か。

2014/08/09

[とんかつラバー]

清玄の勝利のようかのように思えたが、助太刀システム作動！検校が金にものを言わせた強者多数に対して実質牛股一人が立ち向かう！相変わらず残酷描写が炸裂だが牛股の戦いぶりに胸熱。モブキャラの凡太郎のエピソードも良い。

2022/04/10

[summerz118]

牛股無双の巻でした。この人が一番怖い。

2012/08/18