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内容説明
身を痛めつける異様な鍛練に励む藤木。天賦の剣才をたのみ栄達を目指す伊良子。定められた激突の時に向けて2匹の剣鬼が歩みを進める!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
20
こういうテイストの漫画、本当に好きだなあと改めてしみじみ思う。第二巻も最高だった。舟木兄弟と対決した小夜の中山と言えば夜泣き石伝説、そして刀剣の小夜左文字。舟木兄弟が佩くのは波遊ぎ兼光。七丁念仏は作品オリジナルらしいが、同じ逸話は八丁念仏団子刺しで聞いたことがあった。刀剣好きとしても楽しめる要素が沢山あって嬉しい。第一巻を読んだ時は身体の動き、特に筋肉の素晴らしさに目を奪われたけれど、第二巻では刀剣の美しさと剣技の迫力を味わった。本当にかっこいい。でも一番凄かったのは無刀で乳首だけ抓み取る爺さん。2020/02/14
のれん
15
柄を滑らせるというのは剣術で良く目にする技だけれど、聞けば単純なその絡繰りが「奥義」と呼べるほどの凄みを持つのはまさに画が為せる技であろう。 そしてここから本当に原作にはない展開が起きるのだが、どれもが行間を読んだとしか言えない文脈が読み取れる。 特にボケた師匠が絶叫し、そこで子作りを始めようとさせる狂気のシーンが印象的。 女の感情を無視するばかりか、男の当主以外の武士という支配層の人格すら無視する封建社会。誠に恐ろしきは死すら厭わぬ気狂いにある。2021/01/05
緋莢
13
<「ぬふぅ」舟木道場の兵馬数馬は その日も(ry>「小夜中山鎌鼬」開幕。岩本虎眼の命を受け、藤木源之助と伊良子清玄は、掛川城下に名人と謳われた剣客・舟木一伝斎の息子、兵馬と数馬を襲撃します。互いに背中合わせになり、刀を上段に構えた兵馬と数馬の威圧感は凄まじいものがありますが、藤木と伊良子はものともせず倒してしまいます。まともな人間など、ほとんど登場しないこの作品ですが、娘に平然と「た 種ぇ」とか言う虎眼が一番不気味です。 2018/09/09
SIN EIM
12
【人権ないけど、仁義ある戦い】ただし、主君や家主が狂ってます。正常な人も権力やら暴力やらに取りつかれてて、えぐさが大爆発。無残残虐の中世世界、ポロリ(首)がすっごいあるよ♪。アンケートなんかで、「江戸時代に転生したいなぁ」なんていう人が多いらしいけど、これを見た後では夢が崩れ去るかも。だけど、封建社会の鎖国した国家。陽明学やら朱子学がはびこっている社会では、結構これが日常系(権力中枢限定)だったんじゃなかろうか。少なくとも私は、江戸時代に転生したいという気持ちが完ぺきになくなりました。2025/08/04
exsoy
12
虎眼は正気に戻ったほうが怖い2014/07/10