内容説明
安倍晴明の屋敷で、いつものように源博雅が杯を傾けている所へ、橘実之の娘、虫が大好きな露子姫が男装してやってきた。何でも晴明に相談があるというのだ。広沢の遍照寺にいる僧が、眠る前に誦経していると、黄金色をした虫が現われるが、朝には消えてしまうらしい。この虫の正体は──。「二百六十二匹の黄金虫」他、「鬼小槌」「棗(なつめ)坊主」「東国より上る人、鬼にあうこと」「覚(さとる)」「針魔童子」の全6篇を収録した人気シリーズ第7弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
189
陰陽師シリーズ30周年記念完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11399200?sort=book_count&order=desc 今回は、第七巻です。 オススメは、「鬼小槌」&「覚」です。安倍晴明が、源博雅の屋敷を訪ねる逆パターンは、あるのでしょうか?続いて第八巻 絵物語第一弾「陰陽師 瘤取り晴明」へ「ゆくか」「ゆこう」「ゆこう」 https://books.bunshun.jp/sp/onmyoji2019/05/09
KAZOO
133
始まりはいつもマンネリですが私は嫌いではなく、ああいつもの調子で始まったなあという感じで読んでいます。お経から文字が黄金虫になって飛び出す話は、その推理過程がポーやシャーロック・ホームズの短篇を思い出してしまいました。最近は道萬もライバルではなく仲間のような感じです。楽しみました。2017/09/19
rico
97
久々の再読。晴明が屋敷を訪れた博雅とで酒を酌み交わす→怪異が持ち込まれる→二人で出かけて解決。水戸黄門、あるいは獏さんがおっしゃるように寅さんの如く、「お約束」を一切裏切ることのなく展開される6つの物語。かつてはバトルやってた道満さんとも、いいお付き合い?してるみたいだし。あまりにも型通りで物足りなくもありますが、これはこれで、安心してこの世界に浸ることができました。久しぶりに新作を手にとってみようかな。晴明と博雅は最高のバディ。呪をめぐる二人のやりとりはなかなか深くて、楽しいです。2022/07/21
眠る山猫屋
59
再読。秋冬の怪異を中心に、晴明と博雅の物語は続く。露子姫や道満法師も顔を出す物語群は、この巻では割りと仏典絡みのエピソードが多いかな。陰陽道と仏道があまり解離しておらず、互いに協力関係にあるのが新鮮。それにしても平安の薄闇には、たくさんの怪異が潜んでいたんだなぁ…。2020/02/27
るぴん
54
シリーズ7作目。蟲めづる露子姫が持ち込んだ謎「二百六十二匹の黄金虫」が、ほっこりする結末で和む。「棗坊主」は最後が切ないけれど、昔話のようなお伽噺のような、何とも不思議な味わいで好きだ。あとがきに「ぼくが『陰陽師』で書いているのは、いつ、誰がどこからこの物語を読み始めても、常に必ずあの縁側に晴明と博雅が座っていて、いつもと同じように酒を飲み、いつもと同じように会話をしている━━そういう風景である。」とあって、この様式美があるからこその陰陽師だなぁと、しみじみ思った。2020/04/30




