内容説明
すべてを見とおしてしまう稀代の陰陽師・安倍晴明と、心優しき笛の名手・源博雅が、彼らの元に持ち込まれた平安の都で起こる怪事件を解決する大人気シリーズ。
蔵人・橘盛季に届けられた恋文。やがて姫君のもとに通うようになった男は一族の秘密を覗き見る――「銅酒を飲む女」。
雨で月の見えぬ夜に晴明と博雅が酒を飲んでいると、若き藤原道長が晴明の屋敷を訪ねてやって来た。なんでも今をときめく父の太政大臣、藤原兼家の首から下が突然なくなってしまったという――「首大臣」。
仲睦まじい漁師の兄弟を喰らおうとする者の正体とは――「夜叉婆あ」。
ほか、「桜闇、女の首。」「道満、酒を馳走されて死人と添い寝する語」「めなし」「新山月記」「牛怪」「望月の五位」を含む全9篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
189
陰陽師シリーズ30周年記念完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11399200?sort=book_count&order=desc シリーズがまだ続いているため、暫定コンプリートです(V)o¥o(V) 全22作(短編:14、長編:2、絵物語:4、読本:1、傑作選:1)、23冊、6,400頁弱は圧巻でした。続いて次の新刊へ「ゆくか」「ゆこう」「ゆこう」 https://books.bunshun.jp/sp/onmyoji2019/06/07
KAZOO
115
この中には9編の作品が収められています。前回は道満の登場があまりなかったようなのですが今回はかなり登場しています。印象に残る作品が多く、「桜闇、女の首」「新山月記」が特に印象に残りました。後者は「山月記」をモチーフにしていると思われますが、哀れさを催させます。とくに漢詩の部分がいいですね。2017/10/07
KAZOO
93
これも児玉清さんと同じことを繰り返してしまいました。ハードカバーで1年前くらいに読んでいたのですが、文庫本最新刊で本屋で見かけ購入してしまいました。ただ何回読んでも楽しめるのであまり無駄にはなりません。ゆったりとした時間と昔の都の怪異の世界を楽しみました。2015/02/10
白きゅま
72
平安京のホームズとワトソンこと、安倍晴明と源博雅が、春夏秋冬、世の不可思議な謎解きを解明する『陰陽師』シリーズ第12弾!いつになく蘆屋道満の活躍が目立った作品でした♪好きな話しは、『桜闇、女の首。』、『首大臣』、『新山月記』、『牛怪』の4編で、相変わらず哀愁が漂います(*_*)中でも『新山月記』は、『キマイラ』シリーズを彷彿させるファンにはたまらない一作です(^-^)好きな台詞は、『人というものは、哀しみを忘るるために、さまざまな言葉のはなびらで、それを隠してゆくものなのだな……』2015/01/16
ポチ
46
陰陽師シリーズも今年で37年になるのですね!凄いなぁ!まだまだ読みたいなぁ。2024/05/18
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