内容説明
「晴明よ、おまえ、おれのことが好きであろう」
いまなお熱い”陰陽師”ブームの火付け役、夢枕獏の「陰陽師」シリーズ。
作者のがん闘病による執筆休止期間を経て、復活後初のシリーズ最新刊。
目次
兼家奇々掻痒
金木犀の夜
ちび不動
媚珠
梅道人
殺生石
なた太子
按察使大納言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
203
陰陽師シリーズ30周年記念完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11399200?sort=book_count&order=desc シリーズ第18巻は、短編集、オススメは「殺生石」&「按察使大納言不思議のこと」です。源博雅は、本巻で武士でないことになりました。私は元々有閑貴族だと思っていました(笑) シリーズはまだまだ続きそうです。 https://books.bunshun.jp/sp/onmyoji2023/11/11
えみ
62
安倍晴明と源博雅の会話とそこから生まれる空気には、優しい音と柔らかい香りがする。飽きることなくエンドレスで楽しめる陰陽師シリーズは、変わらない安心感と変わっていく登場人物たちの深まる結びつきが特徴だと思う。短編が8篇収録された本作はタイトルにもある烏天狗が登場する「ちび不動」も印象的だが、割れて実際に話題となった「殺生石」もかなり刺激的で興味深く面白く読めた。晴明の心遣い、博雅のイイ男っぷりは言わずもがな、蘆屋道満の俗世からはみ出したカッコよさが魅力を増していて、シリーズの良いところが凝縮抽出最高だった。2023/11/05
紫 綺
61
晴明と博雅アンド道満、それぞれが躍動する奇妙キテレツ奇々怪々な短編8編。おどろおどろ、ぞわぞわ、ぶるぶるの陰陽師シリーズ第18巻。2024/04/01
星落秋風五丈原
60
「お前より先に死ねない」って言っちゃう博雅が愛です。露子姫パパ登場。兼家なぞのかゆみに悩まされる。狐の子のパパになる男。2023/10/22
ポチ
52
晴明と博雅の爽やかさもいいが、道満のアウトロー的なワイルドさが魅力だなぁ。まだまだ読みたいですね。2023/11/05