新潮文庫<br> 陋巷に在り 〈6(劇の巻)〉

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新潮文庫
陋巷に在り 〈6(劇の巻)〉

  • 著者名:酒見賢一
  • 価格 ¥583(本体¥530)
  • 新潮社(2014/07発売)
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  • ISBN:9784101281186

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内容説明

子蓉の媚術に操られたヨを救出し、暴動鎮圧に成功した顔回。しかし、ヨの心身の消耗は著しく、瀕死の状態となっていた。一方、悪悦の姦計により理性を失った費城の公山不狃は、籠城策を一転、怒りに任せ魯城を奇襲する。警備手薄の魯城はあっけなく費兵の侵入を許し、孔子らの命はまさに風前の灯……。策謀と激情が交錯し、空前極まる奇襲戦の描写が戦慄を誘う、呆然自失の第6巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Norico

15
やっと顔回活躍のシーンがでてきた!ちょっとだけど…。とりあえず少しだけひと段落。妤、どうなるのかしら。2017/05/07

もえたく

13
政治家孔子と異能者として支える愛弟子顔回を描く異色の中国歴史小説の第6巻。顔回は媚術に惑わされた五六には張り手、妤には抱きしめて術を解き、騒乱を治める。孔子は魯城を奇襲する輩を矛や弓で鬼神の如く戦い、退ける。4,5巻でやられっぱなしだった孔子側がやっとやり返した感じで少し溜飲が下がる。こんな武闘派な孔子は聞いたことがない。興奮が止まらない。2020/05/11

きいち

8
うって変って怒濤の六巻。顔回は五六の頬を張り、妤をこちら側に引き戻す。そして何とも読んでいて高揚感のあるのが孔子の「武」。矛をぶん回して費兵のアタマをかち割り、強弓を引き絞って不狃の「鬼」を落とし、勢いのまま子路まで、とは・・。不狃の突進と歩みをそろえて一気に読み終わってしまったが、初読の時と違い手元に既に七巻があるのがなんとも幸せだ。2013/03/05

ゆうげん

5
費城および魯城での戦いに一応の決着がつく。礼や巫術の力も万能ではなく、顔回でもわからない事があるということが印象的だった。子蓉が強すぎる2010/11/23

きさらぎ

4
顔回がようやく妤の救出に赴き、鬼憑きと化した不狃を孔子が迎え撃つ。主役級がようやく登場して一気に話が動き出す。4,5巻と割と状況が停滞してただけに非常に爽快感がある。顔回は五六を張り倒すし孔子は子路を殴り飛ばすし、古代の英雄然と矛を振り回す武闘派孔子もだが、敵も味方も生き生きと暴れ回っていて物語の醍醐味を味わった。囚われた妤を顔回が避ける事も禦ぐ事もせず、ただ言葉と両腕で真摯に受けとめる場面はとても美しい。清濁併せ呑む政治家に徹しきれず、苦悩する孔子の姿も小説ならではという気がする。堪能しました。2018/09/10

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