新潮文庫<br> 陋巷に在り 〈5(妨の巻)〉

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新潮文庫
陋巷に在り 〈5(妨の巻)〉

  • 著者名:酒見賢一
  • 価格 ¥583(本体¥530)
  • 新潮社(2014/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101281179

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内容説明

とうとう業師五六まで取り込まれてしまった……。媚術に操られた美少女は、厳重な見張りをものともせず、次第に国を揺るがしかねない勢力を形成してゆく。一方、孔子の使者として費城に赴いた公冶長は、そこで意外な裏切り者と対面した。少正卯一味に撹乱される孔子一族の危機。春秋の世を戦国の世に踏み込ませていったのは誰か――。東洋の房中医学にも分け入る、興味津々の第5巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Norico

21
悪悦大活躍の巻。主役のはずの顔回がほとんど出てこなくてさびしい。公冶長は費城でどうなったのか気になるし。急いで次巻へ。2017/05/07

もえたく

15
政治家孔子と異能者として支える愛弟子顔回を描く異色の中国歴史小説の第5巻。子蓉の妖術が宿った鏡の力で素朴な美少女妤が妖婦化し、騒乱の扇動者に。孔子の使いで費城に赴いた鳥の言葉に通じる公冶長は、悪悦の詭弁に嵌り捕捉される。孔子側の絶対絶命の窮地なのに顔回が動かず焦れったい。巻末の諸星大二郎のイラスト付きの登場人物一覧が役に立ちます。2020/05/10

きいち

13
5巻、初読の時は勢いで行けたけど、今回は展開がつらくて何度も中断。特に費に乗り込んだ公冶長のくだり、目の前で悪化し続ける状況を、足掻いてもあがいても覆すことができず、自分の力の足らなさを痛感するしかない・・・って、響きます。それでも一矢も二矢も報いている。御者は逃がせたし、公山不狃に悪悦への疑いの種を植え付けられたからこそ策には乗らなかったのだし。それにしても、どのキャラもいいよなあ。楽毅と申句須のこの先も楽しみだ。2013/03/01

きさらぎ

6
割と主役不在の巻で、あっちもこっちも情勢が悪化する一方なので中々に忍耐が要る。顔回の不在が大きい。五六も子路も公冶長も卓越した人物だし、正しい側に踏みとどまる公冶長にはエールを送りたいし、ちょっと踏み外してしまった五六には戻っておいで!と首根っこ掴みたくなるしでそう感じる程度にはキャラが生きていて面白いのだがなんとももどかしい。子路はどんな動きをするのか興味をそそられますな。悪悦が割と早々に馬脚を現しちゃったのがやや意外。常人じゃない人たちの間にあって、公山不狃の地に足がついた感じの健全さが印象的だった。2018/09/06

ゆうげん

5
あまり話が進んでないので停滞しているような気がする。顔回たちが知らない事が多すぎてもどかしい。顔回は今回ほとんど出番がなかった。2010/11/10

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