新潮文庫<br> 陋巷に在り 〈9(眩の巻)〉

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新潮文庫
陋巷に在り 〈9(眩の巻)〉

  • 著者名:酒見賢一
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • 新潮社(2014/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101281216

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内容説明

数々の恐怖と苦難の試練の果てに、ヨのもとにたどりついた孔子最愛の弟子・顔回。人間の生命力を吸い上げ、精神を窒息させる危険な場所・冥界。一刻も早い脱出が必要だ! 妖女・子蓉とヨ、そして顔回。冥界の掟に反し、三人そろっての帰還にあくまで固執する顔回に、子蓉は、三人を二人にし、二人を一人とする、驚くべき術を提案する。冥界の規則さえも欺く、奇想天外の第九巻。 ※文庫版掲載の『連載挿し絵名作館』は収録しておりません。ご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Norico

22
冥界の闘い、面白かった!祝融娘々がなにしろステキ。冥界で生じた孔子への不信感?を上塗りするような雩礼での事件。顔回はこの後どうするのかしら2017/05/10

もえたく

13
政治家孔子と異能者として支える愛弟子顔回を描く異色の中国歴史小説の第9巻。前半は、顔回による妤と子蓉を連れての文字通り三位一体の冥界からの脱出行。後半は、孔子による成城の破却工作。ファンタジー要素の強い冥界の話と血生臭い政治の話と振り幅の大きい巻でした。2020/05/16

きいち

5
黄泉下り=よみがえりの完了。そうきたか、という感じ。顔回と妤に天吾とふかえりを思い起こす。あの時に感じた嫌悪感はここにはない。何が違うのかと思うと、青豆=子蓉がその場にいること、失われるのが子蓉の側であること。向こうのほうが今のリアリティはあるけど、こちらの方が切実で、何となく、現実はこうであって欲しいように感じた。/父の姿はさすが酒見と言う感じだな。さあ、一段落して、十巻へ。2013/03/19

きさらぎ

4
ようやく九泉から帰還。九泉の設定はやや緻密さを欠いた気がするし子蓉や祝融がやや人間くさくなりすぎたように思えて不満もなくはないのだが、ともあれ尼丘に入ってからの彼らをはらはらしながら見守ってきただけに、とりあえずはみんなお疲れ様、という感じ。うけものとしては大胆だが攻めてとしてうぶな顔回、女に尻をつねられながら別の女に仕掛ける、というのは中々にやりにくかっただろう(笑)3人が一体化していく描写は濃やかで素敵だと思った。そして物語は次のステージへ。歴史ロマンらしくなってきそう。孔子と顔回のこれからが楽しみ。2018/09/18

ゆうげん

4
冥界からの脱出劇。孔子の動きが怪しくなってきた。今まで続いてきた物語が終わりにむかって進みだした気がする。2010/12/26

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