新潮文庫<br> 陋巷に在り 〈11(顔の巻)〉

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新潮文庫
陋巷に在り 〈11(顔の巻)〉

  • 著者名:酒見賢一
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 新潮社(2014/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101281230

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内容説明

魯の国の政権安定のために孔子が企てた三都毀壊策。その最終段階の成城討伐は、成の城宰・公斂處父の抵抗にあい、膠着状態におちいっていた。そこで、狂巫に身をやつした悪悦の使嗾をうけた處父は、孔子の動揺を誘うため、その故郷・尼丘襲撃に兵を向わせる。そして、その頃、子蓉も何ものかに誘われるように、尼丘を目指していた。孔子の故郷に危機が迫る、危急存亡の第十一巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Norico

16
11巻は「顔」の巻。顔一族存亡の危機。太長老かっこよかった。子蓉、妤はこれからどうなるのかしら?顔回は間に合うのかな??悪悦は散々な目にあって欲しい!2017/05/13

もえたく

10
政治家孔子と異能者として支える愛弟子顔回を描く異色の中国歴史小説の第11巻。孔子の故郷での妖女子蓉による大殺戮。なすすべもなく倒れていく顔儒ら。そのうえ、悪悦に扇動される成の軍勢が迫る。顔回は間に合うのか。いよいよ物語はクライマックスに突入。どうなるの孔子は。2020/05/21

きいち

8
尼丘という同じ場所で、徴在と子蓉という二人の超絶の巫女が結びつける二つの時間。一気に物語は加速する(巻末付録は、そのあまりの物語の素直さへの酒見のいらだちに見えてしまった)。/滅びのシーン。これは、「シャーマンキング」にいくのか、それとも「デビルマン」や「ハレンチ学園」の永井豪にいくのか。鍵を握るのはヒロイン子蓉、顔回は、顔回はどうするのだろう、気が気じゃない。2013/04/04

ゆうげん

4
滅びゆく運命の中で最後の意地を見せようとする老顔儒たちの戦いが格好よかった。徴在や顔儒の天命も面白かったけど、最後の子蓉にすべて持って行かれた。2011/01/10

きさらぎ

3
母として生きる徴在の毅然とした姿が美しい。子蓉の悲痛な強さと救いを情感たっぷりに描ききった巻だった。リリシズムとアクションとあわせて楽しんだ。徴在、子蓉、妤、呼ばれるままに命を受けとっていく女たち。作者が尼丘の神を男性的なものとして描く以上、直観的な巫女たちと思い悩む男たち、という構図は必然なのかもしれないなあ。覚悟を決めて死んでいく顔葺や顔兀、顔儒の未来を見据える太長老らと共に、顔儒の礼をどうか未来へ、と読者もつい願ってしまうのは作者の筆力であろうと思う。担い手たる孔子や顔回の出番が待たれる。2018/09/25

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