学術選書<br> 弁論の世紀―古代ギリシアのもう一つの戦場

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弁論の世紀―古代ギリシアのもう一つの戦場

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  • サイズ 46判/ページ数 310p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784814004331
  • NDC分類 231
  • Cコード C1322

出版社内容情報

訴訟中毒といわれた古典期アテナイにおいて、法廷弁論で勝利を収めることは生きるための必須条件であった。前半では現存する私訴弁論を題材に、当時の市井の人々の生きざまを紹介する。後半では当時の有数の弁路家デモステネス、アイスキネスが、北より迫り来るマケドニアの脅威の前に反マケドニア・親マケドニアを代表し、弁論の火花を散らす。社会の縮図といわれた法廷での抗争と時代の推移とを、ときに軽妙な筆致で活写する。

内容説明

訴訟中毒といわれた古典期アテナイにおいて、法廷弁論で勝利を収めることは生きるための必須条件であった。前半では現存する私訴弁論を題材に、当時の市井の人々の生きざまを紹介する。後半では当時の有数の弁論家デモステネス、アイスキネスが、北より迫り来るマケドニアの脅威の前に反マケドニア・親マケドニアを代表し、弁論の火花を散らす。社会の縮図といわれた法廷での抗争と時代の推移とを、ときに軽妙な筆致で活写する。

目次

序章 アテナイの民主政―成熟の時
第1章 「立替分を返せ!」(『ポリュクレスへの抗弁』)―アテナイ海軍の台所は火の車
第2章 「言いくるめられてたまるか」(『ラクリトスへの抗弁』)―甦る海上交易ネットワーク
第3章 「出稼ぎに行ってる間に…」(『パンタイネトスへの抗弁』)―国富の源泉、ラウレイオン銀山
第4章 「なんで私が?」(『エウブリデスへの抗弁』)―ポリス・アテナイの市民
第5章 マケドニアとの和議―「ピロクラテスの講和」
第6章 マケドニアの走狗を許すな―法廷闘争、敗退、再開
第7章 カイロネイアの戦い―ギリシアの自由の終焉
第8章 なお落日の余光きらめく
終章 ポリス・アテナイの過去・現在・未来

著者等紹介

木曽明子[キソアキコ]
大阪大学名誉教授。1936年満州生まれ。1967年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、北見工業大学教授を経て2002年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピオリーヌ

9
弁論を通して古代ギリシア(アテナイ)の紀元前四世紀の歴史を辿れる。中でもデモステネス、アイスキネスが激論を戦わせる第5~8章が読み応えあり。巨人ピリッポス(二世)の存在感もますます増し、よりフィリッポス二世が好きになった。2023/11/16

MUNEKAZ

8
法廷弁論を通して、前4世紀後半のアテネを描く。残された史料に拠るので、被告側もしくは原告側と片方の見解だけだが、己の弁論のみがすべてを決する弁論の切迫感や、訴訟から見えるアテネ社会の形相が面白い。また時代的にマケドニアの攻勢を前に、徐々に追い詰められていくポリス内部の様子も興味深い。とくに後半の四章を使って描かれる対マケドニア主戦派デモステネスと和平派アイスキネスの訴訟合戦は、圧倒的な狡知で迫る侵略者に対して、国家はどう立ち向かうべきかを問いかける内容。戦うか、従うか。時代を超える普遍的な問題である。2024/07/09

PETE

6
前4世紀の衰退しつつあるアテナイのグダグダっぷりを、法廷弁論とその背景の解説を通じて明らかにする。戦争と傭兵、兵站費の問題がグレーバーに通じるかと思えば、アイスキネスとデモステネスの対立と、後者の評価の現代における見直しが、現代日本の政治に対する痛烈な批評にも読めてくる不思議な一冊。2022/12/18

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