世界2026年11月号

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世界2026年11月号

  • 著者名:岩波書店『世界』編集部
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 岩波書店(2026/10発売)
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内容説明

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目次

【特集1】トランプ後
 10年間。
 その初当選から、世界は予測不可能な政治に
 呑み込まれてきた。

 多様性はじめ理念を切って捨てた第2次政権。
 国内ではICE(移民税関捜査局)から司法省まで、
 行政機関が政権の武器となり、人びとを虐げている。

 「戦争をしない」との言葉を裏切っての
 ベネズエラへの軍事侵攻。イラン戦争。
 国連軽視は強まり、ICC(国際刑事裁判所)の
 「解体」宣言など、法秩序に刃が突きつけられた。

 残り2年。
 「反リベラル」の潮流はどこへ向かうか。
 トランプ後の世界を生きるための歴史地図。

【特集2】防災という人権
 日本の避難所はなぜ変わらないのか。
 10年前の熊本地震では、車中で避難を
 続けた人たちが多く災害関連死で亡くなった。
 今年7月末の地震では、酷暑のもと冷房が使えない、
 停電の続くところもあった。

 避難所の環境は、被災した人たちの人権に直結する。
 その権利は、被災者支援、
 避難対応の中心に据えられているか。
 政策のなかで、被災地の周縁で、復興の陰で、
 見過ごされてきた人たちがいる。

 激甚化・複合化する災害の時代、
 いかに一人ひとりを助けられるか。
 「防災立国」の死角を問う。

目次
■特集1 トランプ後
脱民主主義のアメリカ──島への逃避、島からの再生 中野耕太郎(東京大学)
経済か理念か──米民主党は二項対立を超えられるか 渡辺将人(慶應義塾大学)
キリスト教ナショナリズムと「文化戦争」の半世紀 佐藤清子(東京外国語大学)
解体と「武器化」のあいだで──米大統領と行政機関の愛憎関係 岡山裕(慶應義塾大学)
イーロン・マスクは世界を手に入れた クィン・スロボディアン(ボストン大学)、ベン・ターノフ(作家)、訳=長谷川貴彦(北海道大学)
共振する「力による平和」──メキシコは一線を保てるか 馬場香織(東京大学)
「内爆」へ向かうレジームチェンジ 西平等(関西大学)

アメリカはなぜICCを恐れるのか──「12条の罠」、国際刑事裁判の未来 下谷内奈緒(津田塾大学)
〈対談〉沖縄県知事選を読む 「曖昧な弱者」とその居場所 古波藏契(東京科学大学)×伊藤昌亮(成蹊大学)
〈ルポ〉沖縄戦81年の県知事選 明真南斗(琉球新報)
普天間は還るのか──「義務」なき返還と那覇空港の米軍使用 川名晋史(大東文化大学)
自己決定という種火──石垣島住民投票運動が残したもの 宮良麻奈美(元石垣市住民投票を求める会メンバー)

世界の潮
Meta訴訟和解──青少年SNS規制の核心 水谷瑛嗣郎(慶應義塾大学)

みんな、この道を通った──土石流に消えたヒマラヤの村から 別所裕介(駒澤大学)

■特集2 防災という人権
防災立国の死角──「多様な被災者」とはだれか 内田賢(一橋大学博士後期課程)
地域防災とジェンダー──静岡・女性たちの実践から 池田恵子(静岡大学)
被災者はひとくくりにできない──〈差異〉から問い直す復興 山﨑真帆(東北学院大学)
増殖する司令塔──印象操作としての防災庁設置 金井利之(東京大学)

〈スケッチ〉NO WARをまとう 寺地はるな(作家)
〈夜店〉論文掲載の西洋帝国主義──不平等はAIで変わるのか 五十嵐彰(東北大学)
災間のバトン──「わかりにくい被災地」能登七尾で 小松理虔(地域活動家)

〈新連載〉花は急ぎ、氷が割れる 第1回 軽井沢の養蜂家が感じていること 稲泉連(ノンフィクション作家)
激甚化する林野火災と気候変動──火災水文学という視座 峠嘉哉(千葉大学)
皆で借りて、協同して住む──スペイン市民の新たな選択 工藤律子(ジャーナリスト)、写真=篠田有史(フォトジャーナリスト)

〈リレー連載〉憲法にきく 第2回 差別に抗う潜在力──「不可視化されない権利」のために 木村草太(東京都立大学)
戦争国家アメリカの平和 第6回 ジョージ・H・W・ブッシュと湾岸戦争 阿部幸大(筑波大学)
隣のジャーナリズム その雑誌に人格はあるか 植野広生(文筆家、元dancyu編集長)

〈新連載〉記憶をもった鏡──写真のナラティヴを読む 第1回 写真には音がない 戸田昌子(写真史家)

本との出会い
自由な読書、読書の自由 第11回 本のユニバーサルデザインとは? 宇野和博(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)
読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 花田菜々子(蟹ブックス店主)

〈連載〉
星くされ 第4回 生きろ 赤坂真理(作家)
時事のしっぽ取り 第5回 崇高な仕事 武田砂鉄(ライター)
イミン、イミグレ、イミグランツ 第11回 「国境ポルノ」 ブレイディみかこ(ライター)
非人間とのレッスン 第11回 媒介されていない世界 ドミニク・チェン(早稲田大学)
親愛なる身体へ 第15回 忘川の彼方の身体へ 李琴峰(作家)
午前1時のメディアタイムズ 第20回 ドリー・パートンと歌の政治 若林恵(編集者/黒鳥社)
アジアとアメリカのあいだ 第22回 ほかの誰かの良心へ 望月優大(ライター)
片山善博の「日本を診る」(204) 横浜市長パワハラ辞職で問われる政党の見識 片山善博(大正大学)
脳力のレッスン(291) 天皇制の本質と在り方を熟考する(その1) 寺島実郎
近所の本屋 小さな本屋 Candlelight 髙橋健太郎(写真家)
夜の庭 茨木のり子を読む 苦しみの日々 哀しみの日々 岩川ありさ(早稲田大学)
ドキュメント激動の南北朝鮮 第351回(26・8~9) 編集部
岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人)

読者談話室
編集後記

表紙写真 千賀健史(表紙 美しい国 2026、裏表紙 そのあとの空白 2019)
キャラクター・扉絵 西村ツチカ
アートディレクション 須田杏菜
本文デザイン 大原由衣+都井美穂子+國分陽

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