世界2025年2月号

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世界2025年2月号


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内容説明

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目次

【特集1】マスコミはなぜ嫌われるのか
マスコミへの信頼がかつてないほどに落ちている。
24年11月の兵庫県知事選ではインターネット上で候補者や政策に関する発信が急増し、「SNSの勝利」とも呼ばれるに至った。アメリカをはじめ、メディア不信は世界的にも広がりを見せている。
マスメディアは様々な制約とともに、構造的な問題を抱えている。他方、インターネット上で広がる誹謗中傷やフェイクニュースも無視できない。
マスコミが権力の監視者としての役割を果たし、民主主義を機能させていくために、何が必要なのか。

【特集2】検察失墜
なぜ引き返せないのか?
元地検トップによる性的暴行疑惑、各地で相次ぐ、取調べ中の検事による侮辱発言、変わらない人質司法の実態……検察組織への信頼が根本から揺らいでいる。
「前代未聞の検察不祥事」といわれた大阪地検特捜部による証拠改竄事件から15年。当時の提言で指摘された「引き返す勇気」はいまだ発揮されていない。

■特集1 マスコミはなぜ嫌われるのか
「敗北」の意味──兵庫県知事選から考える 林 香里(東京大学)
ソーシャルメディアが問い直す選挙の形 成原 慧(九州大学)
「オールドなもの」への敵意──左右対立の消失と新たな争点 伊藤昌亮(成蹊大学)
「アメリカ政治報道」の危機 渡辺将人(慶應義塾大学)
〈インタビュー〉既存メディアは底力を見せるときだ 池上 彰(ジャーナリスト)
韓国 女性たちの「消えない光」 趙慶喜(聖公会大学)
大統領の「内乱」 緒方義広(福岡大学)
アサド政権崩壊 シリア再建に立ちはだかる四つの問題 末近浩太(立命館大学)

〈リレー連載〉隣のジャーナリズム 「停戦」の向こう側 白川優子(国境なき医師団看護師)
〈対談〉年収の壁と働き方の壁 筒井淳也(立命館大学)?首藤若菜(立教大学)

〈連載〉ひとりで暮らす私たち 第5回 家庭からの脱出 和田靜香(ライター)
ノーモア・ヒバクシャを受け継ぐために──オスロで考えたこと 畠山澄子(NGOピースボート共同代表)
情報は民主主義の血液──知る権利をめぐる二つの闘い 三宅玲子(ノンフィクションライター)
〈ルポ〉「危険な抗議活動」だったのか──沖縄・安和桟橋事故は問いかける 南 彰(琉球新報)

世界の潮
自民党の屋台骨、法案事前審査のゆくえ 星 浩(ジャーナリスト)
危険運転致死傷罪に数値基準を導入? 小池信太郎(慶應義塾大学)

■特集2 検察失墜 
〈対談〉「人質司法」打破の鍵 村山浩昭(弁護士)?須﨑友里(弁護士)
大阪地検の闇の奥 青木 理(ジャーナリスト)
〈インタビュー〉袴田事件 「ねつ造」との闘い──支援者たちが動かした 小川秀世(弁護士)
刑事司法はなぜ変われないのか──冤罪事件と構造的改革のポイント 高平奇恵(一橋大学)

〈スケッチ〉遠ざかる井戸 古谷田奈月(作家)
〈夜店〉ポピュラー心理学の世界 飯村周平(創価大学)

ウクライナ戦争の戦争責任をどう論じるか 宇田川幸大(中央大学)
フェリンゴ女子刑務所へようこそ──2025 日本の刑務所改革の年に 木原育子(東京新聞)
アメリカ連邦最高裁で何が起きているのか 中林暁生(東北大学)
熟議の在り処──少数与党下の議事運営 赤坂幸一(九州大学)
〈新連載〉アウシュヴィッツの焼却炉──隠された悪と向き合う 第1回 トップフ家の末裔に生まれて 中村真人(フリーライター)
〈新連載〉ファシズムは読書で、レイシズムは旅で治る 第1回 ラ・マンチャから埼玉へ 前川仁之(ノンフィクション作家)
〈連載〉アジアとアメリカのあいだ 第2回 東洋人たちの街、リベルダージ 望月優大(ライター)
メキシコ映画に溺れたい──特集上映「メキシコ映画の大回顧」 星野智幸(作家)

本との出会い
オープンダイアローグの謎をめぐる冒険──斎藤環著『イルカと否定神学』 佐藤良明(音楽研究者・翻訳家)
読んで、観て、聴いて 長谷部恭男(早稲田大学)
〈最終回〉ルポ 埼玉クルド人コミュニティ 第6回 ふつうに生きてみたい 安田浩一(ノンフィクションライター)

〈連載〉
本とチェック 第21回 戒厳令の夜 金承福(クオン代表)
彼女たちの「戦後」 第6回 山崎豊子──恋と戦災 山本昭宏(神戸市外国語大学)
言葉と言葉のかくれんぼ 第10回 11年目の抱負 斎藤真理子(翻訳家)
あたふたと身支度 第5回 作り直してみる 高橋純子(朝日新聞)
片山善博の「日本を診る」(183) 慌ただしい政権移行過程が生む脆弱な政治 片山善博(大正大学)
脳力のレッスン(272) オレンジ計画と運命の一九二〇年代 寺島実郎
気候再生のために 第30回 日本の「野心度」は誰が決めるのか 江守正多(東京大学)
「変わらない」を変える 第21回 「反現職」に沸く世界 2025年の展望 三浦まり(上智大学)
ドキュメント激動の南北朝鮮 第330回(24・11~12) 編集部
記憶をもった鏡──米田知子『After the Thaw 雪解けのあとに』 戸田昌子(写真史家) 
岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人)
アムネスティ通信
読者談話室
編集後記

表紙木版画──久保舎己(三羽のカラス 978、裏表紙 いんげんまめ 982) 
キャラクター・扉絵──西村ツチカ
アートディレクション──須田杏菜
本文デザイン──大原由衣+安賀裕子

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