内容説明
2024年4月よりアニメ全国放送決定&シリーズ累計200万部突破!
猿との大戦後、正式に即位した金烏・奈月彦。山内の存続のため、大貴族四家に協力を請いつつ、娘の紫苑の宮を自らの跡継ぎとするべく動き始める。
下界への留学を控えた雪哉は、美しい夜桜の下で紫苑の宮としばしの別れを惜しむのだった。
滅びゆく山内の、新しい時代が始まろうとしていた――外界で忙しい日々を送る雪哉にある日、信じがたい一報が。
『楽園の烏』に至る20年間になにがあったのか? 戦慄の真実がいま明かされる。
シリーズ最大の衝撃作!
※この電子書籍は2021年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
59
文庫新刊。八咫烏シリーズの中でも随一?の鬱展開巻だと思いますが(涙)、文庫再読を経ても印象変わらず…読み終わってからこの表紙見るのつらすぎるよ名司生さん〜!(いやもちろん名司生さんアイデアじゃないのかもしれないけど…)別名・雪哉奈落に堕ちるの巻、とか雪斎誕生の秘密、とか色々サブタイトルが過る。早く烏の緑羽も再読したいし、ドキドキしながら望月の烏も読み進めようと思います。希望がありますように…!2024/02/23
なつくさ
44
シリーズ第8弾。弥栄から楽園に至るまでに山内で何が起こったのか、疑問の全てがここに。辛い。このシリーズ読み進める度に苦しくなる。十二国記とは、違う種類の苦しさである。雪哉の心と呼応するように少しずつ体温を奪われていくような辛さだ。とても寒い。とても冷たい。あぁ、どうしてこうなってしまったのだろう。ほんとうに……ひどい。この物語は、山内は救われるのだろうか。春は、来るのだろうか……。2024/02/18
よっち
44
若き日に誓った忠誠、悲しきその行方…。猿との大戦の後に、山内で一体何が起こっていたのか。前作で描かれなかった山内のその後が明らかになってゆく新章第2弾。大戦後正式に金鳥として即位し、山内の存続のため、大貴族四家に協力を請いつつ、娘の紫苑の宮を跡継ぎとするべく動き始めた奈月彦。留学を前に紫苑の宮としばしの別れを惜しみ、下界で様々なことを学んでいた雪哉が直面する信じがたい一報。盤面をひっくり返すような事態でしたけど、四家と危機的状況が共有される状況で、雪哉の思い切った決断が今後にどう繋がるのか気になりますね。2024/02/06
マツさん
31
シリーズどの巻も驚かされてここまで来たが、この巻の政変は想定のはるか上から来た。この驚きは白い巨塔後半の裁判戦でのシビレ以来だなあ。神回もとい神巻。2024/12/04
パンダCRZ
25
長く積読になっていたけど読み始めるとやっぱりこのシリーズは面白い。2025/02/05