内容説明
累計150万部の大ヒットファンタジー『八咫烏シリーズ』の外伝集。
異世界「山内」の壮大な歴史の流れの中、主要人気キャラクターたちは
どんな風に育ち、一方でどんな関係を結び、事件の裏側でなにを思っていたのか。
美貌の姫君へのかなわぬ想い、愛を守るための切ない大嘘、
亡き人が持っていた壮絶な覚悟、そして、「命をかけた恋」……
本編では描かれなかった、「恋」の尊い煌めきが満ちる魅惑の短編集。
2020年ついにスタートした第二部『楽園の烏』の前に必読!の書。
※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
83
新刊。単行本で読了済みだけど、収集しているのは文庫版なのでこの度再読。気になるあの人物の裏事情や人間性などが知れて、物語に深みが出る八咫烏シリーズ外伝です。単行本にて通しで読んだ時「ほう…いいわあ…」と頬が緩んだ記憶があるけど、全く同じ心情を辿った自覚があります。笑 雪哉人気だけど、それが当たり前なのは分かるけど(わたしも好きだし!)、でも結婚するなら澄尾を推したい!と個人的には思ってます(≧∇≦)文庫、苗村さん版はもう手に入らなくなるそうで…わたしは前デザインの方が好きなので買い直しせずに行きます!2020/09/10
ゆみねこ
81
八咫烏シリーズ外伝。真赭の薄と澄尾の大人の恋にやきもき。そして浜木綿の壮絶な過去の物語や雪哉の母・冬木の命を懸けた恋。一番心に残ったのは「まつばちりて」、第2章も始まったばかり、早く続編読みたいなぁ。2021/01/28
鍵ちゃん
75
「どうあって、成就することのない恋だ。さっさと諦めて、楽になってしまいたかった亅。身分違いゆえに深く秘めた想い、愛する人の窮地を救うための切ない嘘、自らの命をかけた覚悟の恋、異世界「山内亅の歴史の流れの中で宝石のように煌めく。八咫烏シリーズでは語られなかった人の恋愛や生い立ちなどを6篇の短編集的に綴られた。今まで腑に落ちなった事が解決された感じたがした。「まつばちりて亅は悲しすぎる話だが、最後のわらうひと亅でパッピーエンドで締めくくったようでした。2021/07/13
めぐ
73
作者の「本編の合間でも、登場人物達は生きている」の言葉が好きだ。だから、同じ出来事の視点を変えて見た本を書いていたのだな。この巻は外伝(短編)で、私の好きな澄尾と真赭の薄の物語が最初と最後に2つも入っている。「しのぶひと」と「わらうひと」だ。澄尾の魅力に気づいたところでやっとスタート地点だけれど、身分違いだから夫婦にはなれないだろうなぁ。「すみのさくら」墨子の、一枝の桜への恩返しを決意する物語。何巻だったか浜木綿が若宮のことを、親の仇にも涙を流す人だと言った言葉がやっと腑に落ちた。すごい伏線回収だな。2022/03/27
ツン
72
外伝好き(笑)雪哉はお母さん似だったんですね。そして、流鏑馬まで得意だなんて、、2023/08/11