内容説明
※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。
松本清張賞を最年少で受賞、そのスケール感と異世界を綿密に組み上げる想像力で選考委員を驚かせた期待のデビュー作は、壮大な時代設定に支えられた時代ファンタジー!
人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれの魅力を誇る四人は、世継ぎの座を巡る陰謀から若君への恋心まで様々な思惑を胸に后の座を競い合うが、肝心の若宮が一向に現れないまま、次々と事件が起こる。侍女の失踪、謎の手紙、後宮への侵入者……。峻嶮な岩山に贅を尽くして建てられた館、馬ならぬ大烏に曳かれて車は空を飛び、四季折々の花鳥風月よりなお美しい衣裳をまとう。そんな美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか? 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか? あふれだすイマジネーションと意外な結末――驚嘆必至の大型新人登場!
解説・東えりか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュポトワ@猫mode
535
図書館で4巻目をシリーズものと知らずに借りて、涙目になっていたところでお気に入りさんが最新刊を読んでて、オススメされたので、読んでみました。感想は、オススメしてくださってありがとうございます!これ、滅茶苦茶面白いです!はじめどこの昼ドラだよ?って辟易してたんですが、途中からあれれ?って感じ。最後のほうは面白すぎて本閉じられないの!途中かなり複雑なので、もう一回読まないとなぁ…これがデビュー作の若手作家さんですが、文春文庫で100万部超えてるだけのことはあると思います。2巻まちょっと間を空けてから読みます。2019/01/16
yoshida
519
人間の姿に変わる烏が住まう世界「山内」。山内を統べる金烏代の子「若宮」の后の座を巡り、大貴族の東西南北家より四人の姫宮が競い合う。姫宮達は「桜花宮」内の春夏秋冬の殿に住まう。それぞれに魅力的な姫宮達。后の座を得れば生家は宗家の外戚として栄華を誇る。姫宮達は生家を背負いそれぞれに趣向を凝らす。桜花宮に血が流れた時、后の座を巡り異様な空気が桜花宮を覆う。物語は雅な恋愛物から、権謀術数が渦巻く推理物へと変わる。物語を読み終えた時、帯に書かれた「あなたの予想を裏切る」という文に納得する。斬新な発想。一気読みです。2016/07/25
はじめさん
502
著者初読。八咫烏が世界の覇者となっている世界。貴族は一生を人型で過ごし、庶民は烏に変化する。王家をトップにし、東西南北の四家がそれぞれの領地を支配。やがて年頃となった日嗣の御子のお妃選びとして、後宮に送り込まれる四家の命運を握った美しき姫君たち。もっとも腹黒いと噂される東家で育った、純真無垢な姫を主人公にしつつ、ドッロドロの女たちの戦い。烏が本体だけにクレバーな神算鬼謀。キャットファイトならぬクロウファイト。美しい烏の羽は漆黒。/ 小野主上、上橋菜穂子、萩原規子、国産ファンタジー三女史を継ぐ若手登場か。 2016/03/18
hnzwd
453
八咫烏が人型に変身して過ごす異世界ファンタジー、と、思わせておいて意外な決着、という小説でした。四家の姫から后を選ぶ儀式を舞台に描かれる女と女、家と家との争いもさることながら、終盤で暴かれる真相があまりにも素晴らしい。ロジックよりは心理的な部分に納得する真相ではありましたが、、意外性十分で大満足でした。ミステリ好き、ファンタジー好きのどちらにもオススメ。2016/01/23
さばかん
335
そうか、そうきたか……。 茶番だあああああぁぁぁぁぁ。 予想を裏切られた。 やっぱり女同士の争いって醜いわ、おぞましいわ。 色んなタイプの4人の女どもの争い。 主役は遅れてやってくるってな感じに最後にやってきてしかも探偵役で全てを掻っ攫っていった若宮。 そしてまさかのラスボス……。 いやぁ面白かった。2016/07/29
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