内容説明
六年生は小学校の最上級生である。学校で行われる行事や様々な活動の常に中心になる。学校全体の動きの中心になるのだ。この仕事がきちんとできてこそ、一人前の六年担任である。
六年生は六年生らしい高度なトラブルも生じる。低学年・中学年とはまた異なった事件が発生する。しかし、そのようなトラブルや事件が、子供たちにとっても大切な教育の場になるのである。
(「まえがき」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shiori Kacchi
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向山学級は、とっても知的だ。卒業学年としての心構え。他の学年にはない心構えの存在に驚かされる!第6章は、自分の学級経営を振り返る良いきっかけになる章。2016/04/10
Kei Yamazaki
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この本の一貫したテーマは批判だ。これは非難ではない。批判だ。相手に敬意を持った上で持論を展開する。今、世の中であふれているのは非難だ。何を言うかよりも誰が言うか、意見の中身よりも見えざる集団の力。相手と面を向かい(或いは書面で)それも子供が教師に意見することがあり得たのか。目から鱗だ。それは子供の成長はもちろんだが、教師にもモノが言える、そんなフラットな関係性を上手に保つ力量が必要だ。そんな域に自分は立てるのか。自分のちっぽけさを痛感させられ、そして、その域に達したいと同時に思うのであった。2020/05/19