内容説明
孫策の死から８年がたった戦乱の中国、後漢時代。江東は曹操の攻撃を受け、劉備は南へ逃れていた。彼は、東呉の孫権と同盟を結んで曹操に対抗するために、参謀の諸葛亮を東呉に派遣する。策士で名高い諸葛亮は、孫軍に優秀な参謀がいるときいて非常な興味を抱いていた。だが彼の目に映ったのは、おっとりした文人肌の青年だった…。周瑜と諸葛亮、のちのライバルであるふたりの出会いを描いた、迫力の三国志ロマン。名将たちの緊迫の頭脳対決の行方は？
目次
東へと向かうもの
は陽への使者
柴桑
揺れ動く人々
遭遇
決断
乱に曰く
東呉夜話 第二夜―壱
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Zann
38
★★★★☆かぜ江シリーズ二弾。『序』ですでに私の中で衝撃が走る!!これだから史実を知らないと、自分の中での感情が処理しきれなくて困るんだよなぁ。今回のメイン時空は前作から10年の時を過ぎた呉。『旋風は時を〜』はイケイケ感があり、戦闘シーンが多数見られたが、今作は地に腰を据え所謂『三國志』然とした知略戦。同盟結ぶ？降伏する？使者立てちゃう？って感じだった。読み手の私にはちょっと難解だったが、さすがコバルト文庫、ストレスをさほど感じず読了できた。……が、ちょっと疲れたので少し休憩してから次作へ行こう。（99）2018/09/07
はな
33
三國志は前作を読んだ知識しかないので、衝撃のプロローグ！こんなにすぐお別れになるなんて！そして前作から約10年の時が経ち、孫策亡きあと東呉の当主となった弟孫権。曹操の攻撃から逃れてきた劉備の使者、諸葛亮が同盟を結ぶために東呉へ。開戦するのかしないのか。周瑜は相変わらず自分の考えをなかなか口にしてくれないので周囲の人々も私もヤキモキ。でもそれがあったからこそ最後の軍議での周瑜にぐっときた！胸熱。偉大であった兄と比べ悩んでいた孫権もひと皮剥けたようでこれからが楽しみ。あと晶の凜とした美しさと強さが素敵だった。2018/06/23
更紗
12
孫策と周瑜のコンビが好きなだけに、孫策の死は悲しい。しかし、孔明や伯言の登場は嬉しい。周瑜の妻の晶さんが強くて素敵な女性でした。2013/11/21
だてこ
8
今度はどんな孫策と周瑜の物語が読めるのかなと楽しみに読み始めたら、冒頭で孫策が死んだwwあっけなさ過ぎる..！まぁでも今回の題材的には仕方ないか。。ということで赤壁の戦い(の序章)です！諸葛亮がいろんな意味で若い！周瑜のほうが年の功もあって一枚上手。三国志演義のスーパー公明よりも人間味があって私は好きです。曹操との開戦を決意し、いざ赤壁へ！というところで本巻は終了。次巻へGO！2022/03/28
星落秋風五丈原
8
朝香三国志。戦乱の中国、後漢時代。劉備は、曹操の攻撃を受け南へ逃れていた。彼は、東呉の孫権と同盟を結んで曹操に対抗するために、参謀の諸葛亮を東呉に派遣する。策士で名高い諸葛亮は、孫軍に優秀な参謀がいるときいて非常な興味を抱いていた。だが彼の目に映ったのは、おっとりした文人肌の青年だった…。周瑜と諸葛亮、のちのライバルであるふたりの出会いを描いた、迫力の三国志ロマン。 2006/07/23
