内容説明
中国、後漢時代。長い治世を誇った漢室も次第に乱れ董卓に実権を握られていた。董卓討伐のために多くの武将が挙兵したものの戦いは膠着している。17歳の孫策と周瑜は、父・孫堅のもとで従軍。孫堅は近隣の武将に応援を頼むため二人を使者にたてた。尊敬する父のもとで血気にはやる孫策だが周瑜は孫策の無謀な戦法に疑問を感じていた。そんな時董卓が孫策軍に夜襲をかけるとの情報が入って……。
目次
序
会稽からの手紙
道行きにて
河内
夜襲
敗戦の淵より
交戦
惑いの時
董卓出陣
約束の時へ
東呉夜話 第六夜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
5
朝香三国志の新刊。中国、後漢時代。長い治世を誇った漢室も次第に乱れ董卓に実権を握られていた。董卓討伐のために多くの武将が挙兵したものの戦いは膠着している。孫堅は他の武将に応援を頼むために息子の孫策とその親友周瑜を使者にたてた。尊敬する父のもとで血気にはやる孫策だが周瑜は孫策の無謀な戦法に疑問を感じていた。そんな時董卓が孫策軍に夜襲をかけるとの情報が入って。2006/07/23
ゆえ
2
あたたかくて、さわやかで。けれど淋しく、切ない。たくさんの死を背負い、天の夢を追って生を翔けた者達の物語。三国志「かぜ江」シリーズ、董卓戦編。「三人で会いに行こう。」その約束は、彼をこの世に繋ぎ止める優しく心地よい呪縛。2009/09/30
あも
1
ここのところ、『天翔る旋風』を最大限に楽しんで読むために、朝香三国志再読週間…と、段ボール箱の底からシリーズを引っ張り出して読んでいたが、ちょっと調べてみると本書だけなぜか当時も未購入で読んでいなかったことに気付き、慌ててamazonで購入。既刊は全部読んでたと思っていたが。時系列でいうと『旋風の生まれる処』の直後、孫堅軍が華雄や呂布らと戦う陽人の戦いを描いた1冊。呂布vs孫策・周瑜あたりは話を盛り上げるサービスシーン的挿話だが、やはり歴史の流れに沿う話は面白い。せっかくなら洛陽入城まで書いてほしかった。2016/06/09
まごたく
1
うーん、やっぱり前2作のように完全オリジナルより、歴史に沿った上でのオリジナルの方が断然読みやすいし面白いなー、というのは個人的な感想ですが。まあその2作も読まないとキャラクターが立たないのだけれども。（青嵐の夢は子供時代なのでノーカン。）祖茂はそこでか……一緒に行っちゃえよ、もう（泣）2016/05/24
amr
1
久しぶりに三国志っぽい話だったような！朝香周瑜アレルギーみたいになってて斜め読みしてしまったから、これはいつかちゃんと読める日が来ればいいなー2014/06/23
