出版社内容情報
京都大学(京大)は、日本の最高学府と称される東京大学と並ぶ高度な教育機関である。政財界に多くの優秀な人材を輩出し、トップマネジメントとして活躍する人材が後を絶たないことを考えればもっともである。
親は子の将来を心配し京大をはじめとする難関大学への進学を勧め、子はその期待に応えるために懸命に勉強する。京大に入れば、幸せな人生になると考えるのは至極当然のことであろう。
本書の著者である川瀬みどりは、京大合格、その後は同大学院の修士・博士課程へと進み、博士号も取得したた。臨床心理士・公認心理師の資格も持ち、現在はカウンセラーや大学教員として活躍する。一見、うらやましい人生を歩んでいるように見える。
しかし、本人は在学中「私が私である限り、私は幸せになれない」と家族に言ったことがあった。自分が自分以外の人間になるくらいのことが起きない限り、その先、生きていく中で幸せになれることはないという絶望感がいつもあったという。それまでの彼女の人生には様々な出来事があり、常に漠然とした不安を抱えながら成長していったのであろう。
ところが、その後の人生において国内外で彼女に多くの影響を与える人々と出会う。これまで人に対して関心を持つことがなかった彼女は、徐々に「人っていいかも」と考えるようになっていった。
そして心理学を学び、自らの過去の体験と照らして、幸せは「人とのつながり、関係性の中で生まれる」と考えるようになったのである。
京大に合格したら幸せになれるのか?という問いに対する答えは、人それぞれにある。ただ、彼女の中では「幸せは人とのつながりの中にある」が答えだ。
本書は、常に「幸せ」について自分に問うてきた彼女の人生と、京大に進んでから学んだ多くのことの中から、真の「幸せ」の定義を考えさせられる1冊である。
【目次】
目次
第1章 ある15歳の受験体験記
第2章 なぜ勉強をやめ、そして、また戻ってきたのか
第3章 不合格の日々
第4章 「私が私である限り、私は幸せになれない」
第5章 自分を知る
第6章 子どもも大人も皆、人間
第7章 人との関わり・関係性
第8章 つながりの中を生きる
著者等紹介
川瀬みどり[カワセミドリ]
岐阜県出身。京都大学卒業、京都大学大学院修了、博士(教育学)。臨床心理士・公認心理師。臨床・教育・研究を三本柱として活動。心理臨床家としては、医療・福祉機関などにて、心理士として勤務し、心理臨床面接・カウンセリングや、心理検査を実施。教育者としては、有名私立大学、女子大学、美術・芸術大学などにて、臨床心理学を中心とした心理学を教える。教育系NPOでの活動経験も持つ。研究者としては、「アタッチメント(愛着)」に関心を寄せ、他者とつながることに伴う葛藤について、心理アセスメントを用いて明らかにすることを試みてきた。なお、川瀬みどりの名は、本書で使用するペンネームである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ニューズウィーク日本版 2023年 6…
-
- 電子書籍
- 共学高校のゲンジツ(3) ビッグコミッ…



