内容説明
「僕、世界を救いにいってきます!」
完全なる魔王の肉体を得たイブを追って最終決戦へ駆け出すロイド。
かつて村で一番弱いと言われた少年だったが、今や多くの仲間の希望を背負う頼もしき英雄に成長した。
一方、イブは己の欲望のためにラストダンジョンの最奥へ至り、世界を渡る最後の一手まで迫っていた。
コンロンの村人ですら歯が立たない最強最悪の切り札をもったイブに勝てるのはただ一人。
そう、もちろん我らがロイドだけだ!
「なんであなたこれが効かないの!?」
「ああ。だって僕、実は――」
今明かされる本当の強さの意味。
たとえようのないハッピーエンドを紡ぎだす、勇気と出会いの第15弾!!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやしん
5
なんやかんやあっての大団円。最終巻らしくオールスターでお送りするも、長編ラノベに常な「誰だっけ?」が多いのもご愛敬。何より珍しいのは中盤で早々にラスボスと決着がつき、以下たっぷりとエピローグに割いた事。空中分解が多いラノベ業界は本作の爪の垢を少しは煎じて飲むべし。どこかで描写があったのかもしれないが、地の文の正体はそーゆー事だったのか、と得心。2022/08/05
niz001
4
最終決戦、は半分ぐらいで終わってあとはその後。最初とは全然違うところに辿り着いただろうけど、嗚呼ラストだなぁと感じる良い余韻。お疲れさまでした。2022/07/16
猿山リム
2
完結巻故基本構造は割愛。 少女漫画とかでたまにある構造。 完結一冊手前で、結構進展しちゃって、最終巻はどんな終わりが待ってあるのか!?…と、心配して最終巻を、開いたら…半分くらいでサクッと終わってしまい、後日談エピソードが始まるパターン。 小説ではあまり見ない構成かもしれない。 あとがきも多めに裏話が展開された。 …ただ、ライトノベルらしく後日譚は「外伝」として、別にガッツリ語って、今作のラストは「ラストダンジョン」を丁寧に扱って欲しかったかなという思いはある。 まあでも新しい完結の形は◯。2024/09/23