内容説明
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単行本初収録の作品が多数の1950年代。次第におなじみの『ピーナッツ』世界が形づくられ、スヌーピーの本領発揮まであとわずか。序:マット・グレイニング、月報9-1:佐藤良明
2019年から2020年まで刊行された『完全版ピーナッツ全集』を余すところなく電子書籍化。カバー・帯・表紙から月報まで、刊行時のままに資料編として巻末に収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
80
1955年〜1956年の作品が収められる。誰からも好かれないというチャーリー・ブラウン、「大人になったら何になる?」と問われて「孤独になるのさ」と答える。「僕の魂にはバンドエイドが必要だ!」と嘆いたりするが、鋭い言葉もはいたりする。「耳がふたつあるけど、口はひとつしかない…聞くことは話すことより大切だからさ」モノマネばかりするスヌーピーに「ないものねだりしないで幸せになれよ!あるがままで幸せになれよ‼︎」その後のスヌーピー、幸せそうに踊る場面が増えてくる。ひとつひとつが深く、楽しい。2021/04/21
ぐうぐう
25
1955年からの2年間の連載を収録した全集3巻。連載開始からまだ5年なので、ドタバタで笑いを起こそうとする、言ってみれば従来の漫画のスタイルが色濃い。今では当たり前の設定も、この時期はぼんやりとしている。シュローダーとルーシーのコンビも会話が成立しているし、ライナスの安心毛布もこの頃は代替が利く(毛布を半分に切ってチャーリー・ブラウンにあげるエピソードがあったりして、びっくり!)。それが、登場人物達の個性が徐々に定まってくることで、じんわりとした深い笑いへと変化していく。(つづく)2020/10/07
Book Lover Mr.Garakuta
19
1955〜1956のアメリカ風刺漫画。一匹の犬🐶と子供達のドタバタ喜劇。初期の漫画、画風も確立されていないが、読みどころの多い作品である。チャーリーブラウンが良い味出しているから面白くて堪らん。河出書房新社刊。2020/09/28
風に吹かれて
16
731編収録。 子どもだからちょっとしたユーモアで終えることができるということも長年にわたり新聞連載され愛読された理由かもしれない。子どもゆえ、さまざまな癖というか性癖というか、そういうものがかわいらしく見えるのであり、そういうことって、大人の世界にもあるよなあ、と共感できるのだ。スヌーピーも、サイだったらなあ、大きな蛇だったらなあ、と思い悩みながら生きているのだから。→2021/09/27
りえこ
16
まだ絵が今と違います。特にスヌーピー。ライナスは毛布に夢中だし、ルーシーのガミガミ屋はすごいし、たこはからまるし、ビッグベンにほこりはついてくるし、ピーナッツの世界を満喫しました。2021/05/06