内容説明
どうして死ぬの?死んだらどうなるの?人類は大昔から「死」の正体を解き明かそうとしてきました。哲学者たちの考えに触れると、「死」のさまざまな側面が見えてきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかこ
55
”わたしたちは「死を経験する」ことはできない。…死が存在するときには、わたしたちはもう生きていないからだ。自分の死を経験することは、だれにとっても不可能だ。””わたしたちは、ほかの人の死――とくに大切な人の死をとおしてしか、死を体験できない。愛する人と死に別れる苦しみをとおして、わたしたちは自分もいつか死ぬ運命にあることを意識するのだ。”いつもは心理学的な「死」の本を読むことが多いけれど、こちらは「哲学」。長い歴史の中で「死」は常に考えられてきた。問うという体験こそが死を理解する一歩目なのかも。2024/11/06
ほのぼの
33
哲学は苦手。ジュニア向けならば理解できるかと手に取ったが、やっぱり難しい。プラトン、スピノザ、ソクラテスなどの哲学者の言葉に加えて宗教の思想や神話まで多方面から「死」を考察する。でも結局、結論は出てないよね。つまりは己で考えろってことか?そうか。それが哲学なのだ。2024/06/06
モリー
25
わずか数十ページの紙幅ながら、パスカル、エピクロス、オーギュスト・コント、ソポクレス、ソクラテス、プラトン、スピノザ、モンテーニュら歴代の哲学者や思想家達の死を巡る思索を辿りながら、死とは何かを深く考える事ができます。なんて贅沢な時間を味わえる本なんだろう。名だたる哲学者たちと一つのテーマで対話することができるなんて。2018/09/29
コージー
24
★★★★☆子どもが初めてふれる哲学の本として編集された、フランス生まれのシリーズ本。この本は、「死」がテーマ。子ども向けの哲学の入門書ですが、大人でも非常に読みごたえはあります。「死」について真剣に考えたい、生きる意味を探している、そんな方にオススメです。【印象的な言葉】①わたしたちは、ほかの人の死――とくに大切な人の死をとおしてしか、死を体験できない。②死を悼むということは、死をうけ入れることであり、同時に拒否することでもある。③かぎられた短い時間しか生きられないからこそ、人生に意味があるのではないか。2019/07/01
tellme0112
5
なぜだか、あまり響かなかった。タイミングまずったかな…2018/03/27