内容説明
日々「従う」・「従わない」を繰り返している私たち。なぜ自分はそうしたのか。考えずに従うことと、考えたうえで従うこととは大きくちがう。自分で考える大切さを解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
min2
16
高校時代の倫理の時間を思い出しました。子供を服従者にしてはいけない、親が支配してはいけないと再認識しました。一番胸に響いた言葉ー民に自分たちが無力だと思わせ続けること。それが支配者のもっとも好きな手口だ(シモーヌ・ヴェイユ)2016/06/17
なま
11
★4 10代の哲学。子どもは一人で生きる力も知識も未熟。だから親や教員、法律というものに従わざるをえない。しかし自由と尊厳を守る為、従わない選択をする人々もいる。自分で納得して従うか?従わないか?自由に考え判断する力を得る為に必要なのは何なのか?を考える。なぜその問題が起きて従うのか?そもそも、親や教員、法律は本当に正しいのか?全ての事象を把握し完璧なのか?従わない世界では秩序も乱れる。「個」を保ちながら人生を生き抜く為に「従う」選択をする判断力を身に着けるヒントがここにある。2022/08/10
よしか
4
p27子どもが親のいうことをききながらも、自分の頭で判断することを学ぶため、また他人の言いなりになるのになれて、そらをあたりまえと感じるのをさけるためには、だれかの気まぐれにしだわされていると、子どもに感じさせることなく、導かなくてはならない。つまり子どもが「自分は世の中の道理にしたがっているのであり、親や先生といった個人の意志にしたがっているのではないのだ」と納得できるようにすることが必要なのだ、と。
さとこ
2
図書館本。最近反抗期デビューした子にと思い借りてきたが、中身が気になり先に読んでみた。いつでも革命運動に参加出来そうな気分(しないけど)。左ページにちょくちょく現れる格言ページが煩わしかったけど、忘れていた自分自身の誇り、自由の大切さ、色々と響く言葉が多かった。2021/05/30
モリー
2
人は何故、独裁者に服従してしまうのか等、従うことについて、哲学者たちの考察を紹介しつつ、従うか従わないかをどう判断するべきか手がかりを与えてくれる本でした。「民に自分たちが無力だと思わせ続けること。それが支配者のもっとも好きな手口だ。」というシモーヌ・ヴェイユの言葉が心に響きました。虐げられた人々は、自分を無力だと思うことで、さらに弱くなる。独裁者や暴君はその事を熟知しているのだろう。「もし民衆がつねに受け身でいたら、政府や統治者は何をしてもゆるされると思いこんでしまう。」と著者は警鐘を鳴らしている。
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