怪物――わたしたちのべつの顔?

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怪物――わたしたちのべつの顔?

  • 著者名:ピエール・ぺジュ/伏見操
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 岩崎書店(2020/08発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784265079056

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内容説明

わたしたちは何を「怪物」と呼ぶでしょう?のっぺらぼうみたいなオバケのこと?時には人間をそう呼ぶこともありませんか?考えていくと、わたしたち自身を知ることになる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリー

25
「非人間性は人間の一部であり、もう一つの顔なのだ 」(P. 84)スペインの画家ゴヤは「理性が眠ると怪物が生まれる」というタイトルの版画を残したそうだ。では理性で完全に非人間性を抑えることはできるのか?残念ながら理性も行き過ぎると怪物と化す。その例が「全体主義 」。人間は誰しも、自分の中に怪物を生み出す要素を持っている。まずはこのことを知ることが大切なのではないだろうか。2018/09/13

せっちゃん

10
10代の哲学さんぽシリーズ、図書館本。怪物と戦う者は、自分が怪物になってしまわないように用心しなくてはならない。奈落を長く見つづけると、やがて奈落もあなたを見つめかえしてくるから...ニーチェ。自分も怪物になる可能性がある、理性を持つことが必要であるが、全てを理性的にして、効率だけを考えると理性は理性でなくなり、理性も怪物と化してしまう。理性と本能、自分の課題です。2020/11/10

ぼんくら

9
10代の哲学さんぽ⑤人間にとって何が怪物か。得体のしれないもの、こわいもの、人間とはまったく違うもの?そうとも言えない。人間の狂気も怪物を生み出す。大量虐殺やテロは人間によって行われる。それは理性によっておさえられるのか・・・。2013/01/12

鈴木律

1
図書館で何気に手に取って読み始めちゃったので、そのまま借りてきました。シルエットだけの挿絵がすごく独特で印象的。子ども向けとあって、分かりやすかったです。「子どもは怪物が大好き」のくだりで、トトロが出てきたのがへえ、と面白かった。ただ、第2次大戦のホロコーストを「これほど人間のもつ冷酷さや残虐性がさらけだされたのは歴史上はじめて」というのは、果たしてそうだろうかとちょっと疑問。「すべてを理性的にして効率だけ考えると、理性は理性でなくなってしまう。理性が怪物と化す」、これが正義の怖いところ。2020/06/18

みゆき

1
哲学って難しいイメージだけど、10代向けに書かれていることによって、解りやすくて良かったと思う。2016/04/28

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