ＴＲＡＮＳＩＴ４８号 文明はなぜ崩壊する? 美しき古代文明への旅

著者名：ユーフォリアファクトリー

euphoria factory（2020/06発売）

• ISBN：9784065200476

内容説明

数千年前から栄えては滅びを繰り返し、
さまざまな民族によって紡がれてきた文明の歴史。
人類の壮大な旅はこの先どこへ向かうのか。

【特集企画】
・ファラオとヌビアをつなぐナイル川
時代に翻弄される、古代からナイル川流域に暮らす人びと。

・再生のシルクロード
病を抱えたNYの写真家が訪れた中央アジア。

・世界不思議5W1H with 佐藤健寿
モアイ、マチュピチュ、ペトラ……謎多き遺跡に迫る。

・サハラに眠る美を追いかけて
アルジェリアのタッシリ・ナジェールなど、先史時代から残る美しい壁画。

・マヤ、悠久の時を旅する
チチェン・イツァ、ウシュマル、グランセノーテなど、メキシコのミステリアスな風景。

・メソアメリカに生きる人びと
伝統を守り営まれるグアテマラやメキシコの日々。

・古代文明ってなんだ？ 謎とロマンの大図鑑
メソポタミア／エジプト／エーゲ／インダス／中国／メソアメリカ／アンデス／イースター島

・2020 現代文明の明日はどっちだ？
テクノロジーが発達した現代文明を考える。文明本の金字塔『サピエンス全史』への理解を深める書籍、作家・小川哲さん、ライムスター宇多丸さんがそれぞれセレクトした文明崩壊SF小説・映画も。

・縄文なう　　縄文ZINE＝文
縄文時代にタイムスリップしたシティボーイの物語。

・賢者たちの幸福論
福岡伸一／服部文祥／林 要／松山大耕／栗原 康／津田大介／新井和宏／内田 樹

・超古代文明は存在した!? 石垣ゆうき＝漫画
2万年前に文明があった、という驚きの説をコミックで。

・文明が消滅するとき
文明崩壊の引き金となる要素や、各地で語られる終末論。

・フォー・セインツの哲学
ソクラテス、ブッダ、孔子、イエスが現代のお悩みを解決！

・エジプト考古学者 河江肖剰さんインタビュー


【付録】
・綴じ込み付録　ポスター
古代の土偶・石像が大集合！


【連載】
・旅支度 /ジェームス・フリーマン、中山綾香、豊田利晃

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スミス市松]

移動の制限によって本誌の生命線である「旅」がきわめて困難になった状況である。しかし、特定の土地に拘らず世界各地の古代文明をコンパクトに紹介したことで、人は現在とは隔絶した遠い過去の時間と場所をも縦横に旅することができると示してくれている。各地の写真を見るたび、そこに辿り着けないからこそ、私たちと同じ時間が流れていると一層強く想像した。およそ数千年前に興った各地の古代文明はさらにその昔にあったとされる未知の超古代文明の残滓であるという仮説には胸が熱くなる。中南米の石像たちの表情がユニーク。いつかまた世界で。

2020/08/19

[プル]

このご時世で、発刊するのか年間購読者としてはヒヤヒヤだったわ。無事に手元に届きました。この冊子らしく、古代文明の写真は充実、どれも不思議なものだらけだし、もともと資料だって膨大だろうから、文章内容も充実。読み応えあります。今回は、年間購読者用にバンダナが届きました。私は紺色が届きましたよ。

2020/06/28

[ドウ]

時々買う雑誌。コロナ禍で本誌の根本たる「旅」が困難なのに、紀行文やエッセィ、筆者たちの撮った写真たちが相変わらず魅力的で、旅のできないこのご時世にはより一層旅情をそそられる。いつも通り特集である古代文明に即したイラスト付きの解説も(流石に紀行文が従来通りの分量集まらなかったか)、今まで以上に充実している。今までは興味があまりなかったが、南米の古代遺跡も面白そうだなと認識を新たにした。

2020/09/03

[ishicoro]

古代文明ってあまり興味がなかったですが文明ごとにコンパクトな解説がわかりやすくまとまっていて楽しめる内容。これがきっかけでサピエンス全史を読んでみましたが内容がリンクしていてどちらもオススメ。

2020/08/16

[まんたろう]

コロナ禍以降最初に出たTRANSIT。 そもそも取材へ行けないという根底からの困難の中、視点を変えた特集となっている。 コロナ以前に読んでいたものも多かったSF特集。確かに世界が変わった今読むと視点違うよな。 これが刊行された時点から今に至るまであまり事態は好転せず、海外は遠くなったままだけど、最近の号では編集部ごと海外に行って取材していたりとエネルギッシュ。 知らないものを見てみたいと元気をもらえます。

2022/12/15