内容説明
そのときの自分には、それくらいしか伝えられる言葉はなかったのだ。 大陸東部の穏やかな街、リアフィアット市。 そんな街の片隅に、店員二名の小さな宝石店があった。 ――『スプートニク宝石店(ジュエリー・スプートニク)』。 ヴィーアルトン市内にて、宝石店店主スプートニク、リアフィアット市の警部ナツ、魔法使いのソア ランとイラージャは、『魔法使いファンション』にまつわる真実を聞いていた。 それぞれの過去が繋がり、これまでの魔法使いに関する騒動の発端や、「宝石を吐き出す」少女クリ ューがスプートニクのもとに来ることになった経緯も明らかになった。 そんなスプートニク達のもとに、突然、不吉な知らせが舞い込んでくる。 クリューが見知らぬ土地で一人、囚われの身となっていたのだった……。 宝石に愛された少女の、甘くて淡い、ファンタジーノベル。 それぞれの真実と向き合う決戦の第9巻、開演。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
これまでの経緯と真実を知るスプートニク、ナツ、ソアラン、イラージャ。そんな彼らのもとにクリューが行方不明になったとの知らせが入る第九弾。魔法使いファンションにまつわる真実とか、少女クリューがスプートニクのもとに来ることになった経緯が明らかになって、ユキさん昔から計算高いとかやっぱりこの人怒らせたら怖いとか意外な一面もありましたけど、総力戦となったクリュー奪還では彼女のために奮闘するスプートニクの真意もいろいろ垣間見えて微笑ましい気分になりました。でもそれでそのまま終わらない…(苦笑)早く続巻出して下さいw2019/08/16
ぶなぶな
11
宝石を愛した少女と宝石に愛された少女のことが語られ、囚われた少女を連れ戻す第9巻。めちゃくちゃ面白いやん...。回想と現在とを行ったり来たりしながらこの結末に持っていく人物配置と構成には思わず唸ってしまう。どのキャラのことも好きになるな。名前を変えながら生きてきた彼女が"妹"を愛し、牙を向けてくる魔法使いの罪を一度許した理由。クリューに関しては可愛いから当然ともいえる。どうでもいいけどクルーロルとか何ならクモっぽい使い魔も可愛い。ひとまず大きな話は終わったと思えば気になる幕引きでまたもや次巻が待ち遠しい。2019/08/17
リク@ぼっち党員
7
魔法使いたちの過去が語られる第9巻。スーパーお姉ちゃんが一人で張り巡らせていた伏線を見事に回収。スプートニクとソアランは被害者同盟で親友になればいいんじゃないかな。しかしユキさん美人だな+景さんのイラスト超美麗だな。そして久しぶりにクリューとスプートニクが顔合わせ。やっぱりこの二人は側にいないと安心できない。無事に収まるところに収まって一安心。エピローグで幸せいっぱいのクリューに癒やされた。しかし次巻フィナーレですか。期待と寂寥半分半分で待つ!2019/09/12
ブー
5
今物語も9巻を数えましたね。今巻は、ユキの物語と今までの伏線及びクーちゃんの身の上の回収物語!また、みんな、クーちゃんが大好きなのが解りますね。今物語も次巻で最終!次巻も楽しみです。2019/08/23
maki
3
★★★★☆たまらなく好きなキャラクターがクルーロルさんなんだけど、この巻でもっと好ましく感じられた。こういう爺さんになりたい…2019/10/06