内容説明
大陸東部の穏やかな街、リアフィアット市。
そんな街の片隅に、店員二名の小さな宝石店があった。
――『スプートニク宝石店(ジュエリー・スプートニク)』。
「宝石を吐き出す」少女クリューと彼女の働く宝石店の店主・スプートニクは
フィーネチカ市から戻り、平和な日常を送っていた。
しかし、フィーネチカ市で聞いた「ある言葉」が
胸に引っかかったままのクリューは、自分の内の波立つ想いに戸惑ってしまう。
悩んだ末に、彼女はスプートニクと距離を置くため、家出を決意するが…。
そしてそれから数日後、二人のもとに再び、見覚えのある二人組が訪ねてくる。
彼らがリアフィアット市に訪れた目的とは。
――彼の想う、彼の過去とは。
宝石に愛された少女の、甘くて淡い、ファンタジーノベル。
想いを紡ぐ第4巻。
★特別短編「スプートニク宝石店 四季のおはなし」収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
47
クリューの家出大作戦、スプートニクとクリューの出会いを描いた過去篇、ソアランと亡き許嫁のファンションの過去篇、宝石店でのスプートニクとクリューの何気ない日常を描いた短編の4本立て。スプートニクの監視のためにエルサの喫茶店に入るものの、エルサが持ってきてくれたぬいぐるみを前に「なんという優秀なふかふか具合!」と頬ずりをして監視の事を完全に忘れてしまうクリューが可愛らしく、文通友達のイラージャとの再会に手を振り合って大喜びする姿にほっこり。一人ぼっちだったクリューを大切に想ってくれる人達が沢山出来て一安心。2017/11/02
まりも
34
クリュー可愛い小説の4冊目。フィーネチカで聞いた言葉が胸に引っかかったクリューが、スプーの素行調査やら何やらをする姿等々が描かれた話。今回もほっこりと心癒されますな。スプートニクの事が気になって、色々と自分に出来る事をやろうとするクリューの姿は相変わらず可愛らしくて何とも微笑ましい気持ちになります。そんなクリューが宝石店で働くきっかけとなるエピソードも非常に良かった。ユキさんも出番は少なかったけど、存在感たっぷりでしたね。またもや気になる引きで終わったので、次巻も期待して待ってますよ。2016/06/04
よっち
23
フィーネチカ市で聞いた「ある言葉」が胸に引っかかったままのクリューが、悩んだ末に家出を決意したり、二人の出会いやソアランと婚約者ファンションの思い出、春夏秋冬の短編収録の第四弾。気になった話を本人に確認できないまま悩んで家出してしまう辺りとても彼女らしくて微笑ましいですけど、さすがに身に覚えのないものは気づくにも限界があるよなあとか思ったり(苦笑)今回は貴重な過去エピソードや短編もなかなか興味深かったですが、結論:今も昔もユキさんは怖いということで。いろいろ不穏な雰囲気も感じられますが、次巻も楽しみです。2016/06/01
七月せら
16
クリューの、スプートニクの、ソアランの、それぞれの想いのお話。こんにゃくの誤解に振り回されるクリュー。スプートニクがクリューを守るシンプルな理由。二人の出会い。今よりもっと幼いクリューとまだ若いスプートニクとやっぱり頼れるお姉ちゃんなユキの組み合わせが好き。我が道を突き進んでいるようなソアランも、立場が立場だし過去も過去なので本当はいろいろ苦労が絶えないんだろうな…。しあわせいっぱいな四季のショートショートに心が温まりました。2017/04/08
ランタン
12
特別短編も面白かった。 次も早く読みたいなあ。2016/06/12
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