内容説明
大陸東部の穏やかな街、リアフィアット市。 そんな街の片隅に、店員二名の小さな宝石店があった。 ――『スプートニク宝石店(ジュエリー・スプートニク)』。 宝石店従業員のクリューと店主のスプートニクは、 ヴィーアルトン市での騒動を終え、リアフィアット市に帰ってきた。 よく笑いよく怒る、栗色の髪の従業員と、口の悪い意地悪な店主。 二人の穏やかな日常が再び戻ってきた。 魔法使いや宝石商会、様々な事情を抱えた人物たちもまた、 騒動を経て日常へと戻り、時に関係性を新たにして、未来に向けて歩みを進めていた。 変わっていくものと、変わらないもののなかで、 クリューはスプートニクに一つの決意を伝える。 宝石に愛された少女の、甘くて淡いファンタジーノベル、終演。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
ヴィーアルトン市での騒動を終えて、リアフィアット市に帰ってきた宝石店従業員クリューと店主スプートニク。穏やかな日常に戻ってきた二人のその後が描かれる第十弾。ひとつひとつ丁寧に綴られてゆく、魔法使いで宝石店従業員でもある彼女や、魔法少女を巡る人々たちの様子。栗色の髪の少女と巡り合えた両親、支えてくれる人たちとの関係、戻ってきた二人を歓迎してくれた街の人々。そして様々な冒険を経て決意した少女の想い。振り返ってみるささやかな世界の優しい人々の物語でしたけど、そんな二人の物語を最後まで読めて良かったと思いました。2020/02/14
ぶなぶな
11
今まで一人で表紙を飾ってきたことを思うと実に感慨深い。リアフィアット市に帰還したクリューを祝うパーティと、彼女の幸せな未来のための旅立ちを綴る最終巻。宝石に愛されたことで辛い過去を負った少女が今ではこんなにたくさんの人に愛されている。一人で戦ってきたユキもその内側にきちんと気付いてくれる彼女や家族たちを見守る今に満足できていて良かった。二人ともいい笑顔だ。クリューの想いを知ったスプートニクにはきちんと応えて頂きたい。まあ彼女同様、久しぶりの再会はきっと純粋に喜んだことだろう。心温まる素晴らしい作品でした。2020/02/24
リク@ぼっち党員
9
めでたし、めでたし。という言葉がここまで似合う物語もなかなかない。最後までとても面白かった。クリューの一生懸命さが色んな人の心を動かし、この結末を迎えられたんだなと。クリューとスプートニクのやり取りには最後まで癒やされた。全く似てない二人だけど、ぴったり収まっているのが不思議でもあり、すごく当たり前にも思える。旅立ちは本当に様々な面で成長したクリューを感じられて嬉しかった。ぶつけられた想い、スプートニクも逃げてはいられないぞ。近い将来、小さな宝石店で並び立ち、同じ輝きをはめた二人の姿を願って2020/02/18
ブー
3
最終巻!今巻、既にエピローグ巻って感じでした。何だかんだで、成長したクー嬢を最後まで読めて良かったです。最期の手紙も良かったです2020/03/29
maki
3
★★★★☆とても良い最終巻でした。宝石吐きの物語は、最終から最後まで大好きで仕方がない。この物語を書いてくれたことを作者である なみあとさんに心から感謝したい。2020/02/18
-
- 電子書籍
- 村人ですが何か?【タテスク】 Chap…
-
- 電子書籍
- 悪役令嬢(仮)の奮闘【分冊版】 5 F…
-
- 電子書籍
- 悪役令嬢ですが、幸せになってみせますわ…
-
- 電子書籍
- ウソ婚(9) 描きおろしカラーイラスト…
-
- 電子書籍
- 10日でおぼえる Androidアプリ…