内容説明
人気シリーズ「乙女の本棚」第7弾は芥川龍之介×イラストレーター・げみのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
私の心の上には、切ないほどはっきりと、この光景が焼きつけられた。
横須賀線に乗った私。発車間際に乗り込んできた小娘と2人きり、列車は動き出すのだが......。
書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみが芥川龍之介を描く、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
*この電子書籍は固定レイアウト方式で作成されています。文字の拡大・縮小や、検索、ハイライトなどの機能は利用できません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
260
汽車から放たれる蜜柑。文と絵が一体となって、穏やかに心に残るこの短編を美しく描写している。私の心の上にも、切ないほどはっきりと、この光景が焼きつけられた。素晴らしい一冊です。2021/01/11
kinkin
142
「蜜柑」は芥川龍之介のなかでも好きな一編でなんども読んだ小説だ。イラストと一緒に読む「蜜柑」も味があっていいなあ。本来は文字から情景を読み取るのだけれどイラストがある分、読見終えるのも早かった。特に列車から投げる蜜柑のシーンは私の頭の中にあったシーンとピッタンコなのですこし嬉しくなった。いまは列車の窓を開けたり当然煙が入ってくることはないがそれだからこんな小説も現れないと思った。図書館本2021/06/26
美紀ちゃん
142
夕陽と蜜柑の色が鮮やかで、深く心に残る話。芥川龍之介はほぼ全作品読んでいて、 「蜜柑」は好きな作品。 こんなに素敵なイラストをつけてくれて、げみさんありがとう。2021/03/31
seacalf
127
元は青空文庫でも読める超短編。短い話ながら情景が鮮やかに思い浮かび、結末に爽やかな印象を持った作品だったので、イラストレーターげみさんの絵でどのように再現されているのか興味津々で再読。汽車、髪を銀杏返しに結った少女、二等客車の車内、車窓からの風景、そして蜜柑。言わずとしれた文豪の作品が手に取りやすい絵本のような形で新たに息を吹き込まれるのは面白い。乙女の本棚シリーズというネーミングはあれだが『檸檬』など有名作品が多くあるようなので他の作品ものぞいてみたい。2022/12/17
しゅう
125
これはいいなと思わせる、芥川龍之介の小品。蜜柑を投げるシーンは、もともと文章だけでも情景が鮮やかに浮かぶが、げみさんのイラストが加わることで、その光景がより印象深く心に残った。主人公の陰鬱な心情が晴れていく描写も見事で、その瞬間、少女に対する印象が大きく変わった。この作品は「乙女の本棚」シリーズからの一冊。2026/07/08
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