内容説明
萩原朔太郎の『猫町』が人気イラストレーターとコラボレーション!
萩原朔太郎の『猫町』が、『刀剣乱舞』のキャラクターデザインなどで知られ、pixivフォロワー21万人超えを誇るイラストレーター・しきみによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。巻末には、『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』などで知られ、今をときめく詩人・小説家である最果タヒのシリーズ共通エッセイを収録。自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。
*この電子書籍は固定レイアウト方式で作成されています。文字の拡大・縮小や、検索、ハイライトなどの機能は利用できません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
101
【乙女の本棚】シリーズ4冊目📚️萩原 朔太郎は初めて読みました。とても不思議なお話し🐱『しきみ』さんの挿絵も幻想的な世界へ導いてくれます🐾表紙絵と61Pの挿絵が好き💓(*≧∀≦*)2019/10/25
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
94
モルヒネやコカインの類によるエクスタシーの夢の中で朔太郎は旅をした。知覚の疾患「三半規管の喪失」がもたらした「猫が人間の姿をして 住んでいる幻影の町」人外の町。『猫町』を。 イラストレーターのしきみが、不気味さ、かわいらしさ、滑稽さ、様々なものが交じり合った幻惑の夢世界『猫町』を描いています。☆7.0 (5点満点ですが)2021/02/10
♪みどりpiyopiyo♪
74
萩原朔太郎の『猫町』を、画家違いで読み比べ。この本は、朔太郎のレトロでillusionaryなムードにのせて 人気イラストレーター しきみ さんの絵を眺めるイラスト集でしょうか。単語単語を拾って画家の描きたいものを描いた感。物語の流れや精神性を汲めていない様に感じますし、「挿絵」としては前に出過ぎていますが、画家のファンには楽しめそうですね。■「乙女の本棚」シリーズの1冊です。巻末には、詩人・小説家の最果タヒさんによるシリーズ共通エッセイを収録。(文 1935 (昭和10) 年、絵 2016年)2020/01/21
J D
70
なんと萩原朔太郎は、初読みです。なんで今まで読まなかったんだろう。浅はかな知識で詩人として認知していたため手を出さなかった。高校時代にあんなに国語便覧見て、虱潰しのように古典を読んだのに!残念!と思うほどこの作品良かった。最初は、ヤク中の話かとか引いたけど、実にワクワクする世界観に引きずり込まれた。いや、こういう非日常世界をあの時代に書くなんて素晴らしい。しきみさんの絵も作品を盛り立てていた。荻原浩「ワンダーランド急行」を少し思い出した。まだ、読まれてない方には、オススメです。2024/07/13
アキ
70
乙女の本棚シリーズ。萩原朔太郎原作、しきみイラストで美しい書。幻想的な世界に猫の大集団。いつもの町が上下四方前後左右の逆転した裏側から見るとまるで違った町に見える。2月22日の猫の日に猫のように捉えどころがない詩人の妄想のようなお話し。そもそも形而上の実在世界は景色の裏側にあるのか表にあるのか。2020/02/22