内容説明
八丁堀北島町にある白縫半兵衛の組屋敷に、奉公人の身形をしたおふみという娘が訪ねてきた。奉公先の料理屋「江戸春」で人殺しの密談を聞いてしまったおふみは、店を飛び出してきたという。さらにそのおふみは、四年前に死んだ半兵衛の手先・鶴次郎が着ていた緋牡丹柄の半纏を手にしていた――。好調の書き下ろしシリーズ第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
105
新・知らぬが半兵衛手控帖「緋牡丹」3巻。亡くなった鶴次郎さんの半纏が思わぬ所で事件が解決解決しましたね、秋山久蔵さんや柳橋の弥平次が登場したりで、楽しく読ませてくれますね、おふみさんも再登場ありかな。2017/12/05
いつでも母さん
95
シリーズ最新刊、読友さんのレビューの通り連作4編のなかでもタイトル作が良かった。衣桁に掛けた今は亡き鶴次郎の古い半纏。あゝ、ぐっと来るじゃないか。こんな風にまた縁によって繋がっていくのだねぇ。この新シリーズ、鶴次郎の半纏を持って半兵衛を訪ねて来たおふみの行く末も共に見守って行きたい。2017/11/24
真理そら
23
緋牡丹の半纏が登場して半兵衛さんたちと一緒に読者も鶴次郎の優しさやらの思い出にふけってしまう。ここでおふみさんが登場するのか、と思ったり、養生所が出てきたのに神代新吾が登場しないのはなぜ?と思ったり…事件以外の面に気が散りまくってしまった。2019/02/17
デジ姫
11
表紙を手にしてハッとしました。少女が羽織っている牡丹柄の半纏は・・鶴次郎が亡くなってもう5年も経っていたんですね・・2018/03/24
一五
7
鶴次郎の半纏😓 知らぬ顔しない半兵衛さん。おふみちゃんの笑顔にほっ2019/08/24