内容説明
下っ引の音次郎は湯島天神の境内で幼馴染みのおしんを見かける。以前おしんを心ならずも怪我させてしまい、謝らずじまいだった音次郎は見失ったおしんを捜す。すると不審な動きを見せたおしんの身には、深刻な厄介事が起こっていた。北町奉行所臨時廻り同心の白縫半兵衛と岡っ引の半次とともに、音次郎はおしんを助けようと奔走する。「世の中には知らぬ顔をしたほうが良いこともある」。粋な人情裁きが大好評の書き下ろしシリーズ、第五弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
134
半兵衛さんのシリーズは何故か安心して読むことが出来る。『知らん顔』をすることが、こんなにほっこりと穏やかに沁みこんでくるのが心地いいのだ。新シリーズの5巻目、たっぷり堪能しました。特に好みは4話目の女掏摸。もう、次が待ち遠しい。2018/06/25
とし
83
新・知らぬが半兵衛手控「片えくぼ」5巻。いやいや今回も安定感バッグン「咎人を作らないようにするのも役目」良いですね。2018/07/02
一五
6
表題の「片えくぼ」音次郎よかったなぁ2019/07/19
goodchoice
4
半兵衛のひょうひょうとしたあしらいがとても楽しめる。こういうやり方はなかなかできない。2018/09/03