内容説明
根津権現界隈に小判を咥えた野良犬が現れたという噂がたち、浪人やら博打打ちが方々から集まって、町の者に多大な迷惑をかけているという。探索に乗り出した北町奉行所臨時廻り同心の白縫半兵衛が、特に質の悪い吉岡金之助について探っていると、当の金之助が何者かに殺された。半兵衛は、岡っ引の半次、下っ引の音次郎を従え、下手人を追う(「お宝探し」)。大好評の書き下ろし短編集、シリーズ第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
147
新シリーズの4巻目。やっぱり半兵衛さんが好きだ。市井の者に優しいのが好い。『嘘吐き』はおゆみの恋心は分かるが先が心配だ。タイトル作は外道の二代目成敗に久蔵たちと絡むのが堪らない。おふみも元気そうで秋山家に融け込んでいて安心した。もう、次が待ち遠しい。このシリーズは『水戸黄門』のような安定感がある。2018/02/22
とし
98
新・知らぬが半兵衛手控帖「名無し」4巻。何時もながらの知らん顔の半兵衛さん、良いお裁きでしたね、久蔵さんに柳橋の弥平次親分一家も登場し、鶴次郎さんまで思い出させる良いですね。2018/03/01
一五
7
あ~ 再読だ2023/03/20
一五
7
音次郎「旦那ほどの腕前のお人が、どうして筧又四郎の息の根を止めちまったんですかね」 音さん、白縫の旦那は、ちゃんと先々を考えてるんだな、いい手先になりなよ😊2019/07/31
goodchoice
5
復活した半兵衛の間合いがとてもよく、楽しみながら読み進められる。周りの脇役もいい味を出してるし、久蔵も登場し、藤井ファミリー総出演の感がある。2018/05/21