内容説明
神田連雀町の小間物屋『淡雪堂』の一人娘おゆきが突然姿を消した。三日経ってもおゆきの行方は杳として知れず、金を要求する繋ぎもない。真面目で気立てのいい働き者と評判の小町娘は何者かによって勾引されたのか、それとも自ら姿を消したのか!? 北町奉行所臨時廻り同心の白縫半兵衛がその足取りを追いはじめた折も折、淡雪堂におゆきの無事を知らせる結び文が投げ込まれたのだが――。「世の中には知らん顔をした方が良いこともあるさ」と嘯く半兵衛の人情裁きを描く、書き下ろし人気シリーズ第二十二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
119
今回も安定の全4話。3話目『結び文』は勘当された放蕩長男が実家の窮地を救う物語。どこかで似たようなのを読んだ気がするが・・それでも面白く読んだ。このシリーズはいつでも安心して読めるのが好い。表題作にもなってる最後の話は五郎八父っつあんの純情が好かった。2024/06/23
やま
46
江戸の治安を預かる北町奉行所で臨時廻り方同心として活躍する白縫半兵衛が、人情味たっぷりに物事を裁いて行く物語です。「結び文」は、勘当された吉平が、実家の事を思って盗賊一味を裏切って最後は、盗みに入った実家の秀峰堂で盗賊の頭と刺し違えて死んでいきます。胸を打たれる物語です。字の大きさは…中。2025.08.16~20読了。★★★☆☆ 図書館から借りてくる2025.08.15。2025/08/20
goodchoice
1
半兵衛チームの結束は固く、鉄板の面白さ。もうこれしかないですね。2024/07/23
asky0084
1
★★☆☆☆2024/07/02