内容説明
昌平橋の袂で若侍が怒声をあげ、野菜売りの百姓に言いがかりをつけていた。今にも刀を抜きかねない様子の若侍の前に、突如初老の浪人が立ちはだかり、その振る舞いを諫めたことで事なきを得たのだが――。神田明神や湯島天神界隈で脅しや強請集りを繰り返す若侍とその取り巻きたち。その周囲に頻繁に姿を現す初老の浪人の真の目的と正体とは!? 「世の中には知らん顔をした方が良いこともあるさ」と嘯く臨時廻り同心・白縫半兵衛の人情裁きを描く、書き下ろし人気シリーズ第二十弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
136
半兵衛の胸にしまって知らん顔する3話目『守り神』、納得の結末の4話目『首十両』、いい加減にしなはれや!の1話目『美人局』といつの世も縋るのは占い?の2話目『占い師』からなるシリーズの第20弾。今回も安心して読んだ。2023/12/03
真理そら
49
半兵衛さん以外の人まで「世の中には~」となってしまって和やかなシリーズになってきた。安定の楽しい読書でした。2023/11/17
シュレッダ
7
最後の話の仕置き気分スカッとした。やはり朝飯の友だなぁ。2023/11/22
goodchoice
2
いつ読んでも鉄板の面白さ。半兵衛の小気味よい働きがとても良い。2024/01/13