内容説明
大和から始まった旅は、北陸の地へ。こころの視界が広がり、見えないものが見えてくる。何百年も受け継がれてきた阿岸本誓寺の茅葺きの屋根、ギラリと白く輝く瑞龍寺の鉛瓦、職人の心意気を感じる木彫り伽藍の瑞泉寺――そして、道元の寺、永平寺。日本海を望む至福の旅へ、さあ出かけよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
79
北陸の寺院には馴染みがないので新鮮でした。知らないからこそ、五木さんの訪問を通じて想像する風景が多いです。北陸は真宗のお寺が多いことは初めて知りました。今後、北陸に行く機会がありましたら、ここで紹介されている寺院の中の1箇所でもいいので訪問してみたいです。2018/06/26
chantal(シャンタール)
73
心を落ち着かせるために久々の百寺巡礼。北陸は金沢を始め、何度も訪れているのに、仏活はしたことがない。若狭の辺りには素晴らしい仏像も沢山あるし、ここで紹介されているお寺も素晴らしい。真宗の寺院が多く、雪深い土地柄もあって、質実剛健な感じのお寺が多いのもうなづける。永平寺の精進料理は美味しいらしい。よく頂いた鶴見の総持寺のもとても美味しかったのを思い出す。「お水送り」で有名な神宮寺にはいつかお参りしたい。一元的でない、他人が大切にしているものも大切にする、「神仏習合」的寛容さを日本人は忘れてはいけないと思う。2020/08/26
クラムボン
13
新人作家《五木寛之》として青春後期からの日々を過ごしたのが金沢だそうだ。それだけに北陸の地は特別な感情があるようだ。逆に北陸は私には馴染みが無いので、お寺も含めて知らない事ばかり。「真宗王国」北陸の地において「伽藍瑞龍、規矩大乗」と呼ばれ、気を吐く曹洞宗の二寺。まずは富山県高岡市《瑞龍寺》。「これは、すごい」総門の前に立った時思わず声をあげた五木さん。そして金沢《大乗寺》。道元の禅の精神を守る修業道場でありながら、地元民に常に門を開いている。そして何といっても、曹洞宗の本山《永平寺》が控えているのだ。2021/10/06
rena
10
五木寛之の仏教物は、お坊様臭いと思い関心を持てなかったけれど、御朱印巡りをしてみて日本の仏教や寺宗派の違い、寺院の佇まいに関心抱いて読んでみると味わい深く、自分も京都や奈良だけでなく北陸の寺院を巡礼してみたくなった。かつての日本にも日蓮・道元・法然など宗教家がおり、民衆の熱気も北陸の地に広く深く浸透していたのだ。2016/02/11
ikedama99
6
北陸のお寺・・といっても、永平寺くらいしか思い浮かばなかったのだけど、その土地の生活や歴史に根付いている寺がいくつもあることを知った。五木さんの文章も好きで読んでいる。やはり現地に行って、自分の目で見て歩いてみたい・・と思う。2015/03/18
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