百寺巡礼 第八巻 山陰・山陽

個数:1
紙書籍版価格
¥682
  • 電子書籍
  • Reader

百寺巡礼 第八巻 山陰・山陽

  • 著者名:五木寛之【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 講談社(2017/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062763172

ファイル: /

内容説明

日本海と瀬戸内海に囲まれたこの地は、多くの文化を受け入れてきた。中国の黄檗宗の面影を感じる東光寺。天下随一の奇観、三佛寺投入堂。『暗夜行路』の舞台・大山寺と森鴎外の眠る永明寺。凛然と聳える瑠璃光寺の塔を見ながら、尾道、出雲、萩、津和野――歴史を動かした土地の息吹を感じる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

83
お寺を訪れるのは好きだけれど、ただなんとなく参拝するのと、歴史的な背景などを少しでも理解してから参拝するのとでは、やはり感慨深さは違うだろうなあ。百寺巡礼、まずは地元の中国地方から始めてみた。半分は行ったことのあるお寺、当時の情景を思い浮かべながら読んだので懐かしかった。大昔に訪れたことのある一畑薬師、五木さんの「人々のさまざまな悲しみや痛みをやわらかく引き受け、抱きしめてくれる仏の存在というものを、肌で感じることができた気がする。」という言葉に、なぜか胸がジンとして、目頭が熱くなった。2018/11/07

優希

67
山陰・山陽は馴染みがありませんが、興味深い寺院が色々ありました。日本海と瀬戸内海に囲まれた土地であるため、独特ながら歴史を動かした風景が見られることでしょう。2018/08/09

クラムボン

17
第八巻は山陰と山陽。この地は意外と多くの国宝建築物がある。まずは鳥取の三佛寺投入堂と山口の瑠璃光寺五重塔が双璧。他に尾道の浄土寺多宝塔や福山の明王院本堂と五重塔も国宝だ。鎌倉~室町期には機内を上回る優れた建築物があるそうだ。ただ面白かったのは津和野の永明寺(ヨウメイジ)。三十代後半、直木賞先輩の有馬頼義らと津和野へ講演に行った。五木さんは現地で合流、早く着いたので周辺を観光中一行の萩原葉子(朔太郎の娘)に出くわす。「講演は終わった」と告げられる。時間を間違えていたのだ。当然夜の宴会は食事がのどを通らず。2022/05/25

ikedama99

8
読んだのは紙の本。寝床で読む本。1節ずつ読んでいった。人が寺や仏像に託すものとはなんだろうかと改めて思う。このようなものを作り上げるその原動力は何かと思う。「森鴎外の墓」が出てくるとは思わなかった。こちらの地方だったか。2023/03/11

櫛部晃季

5
投入れ堂で有名な三佛寺から始まり、草戸千軒町遺跡の傍にある明王院で締める山陰・山陽編。清水寺と言えば『京都』としか連想できなかったのだけれど、『セイスイジ』との読みを含め全国に80カ所もあり、百科事典にも掲載されている『清水寺』が島根県に在るのに吃驚。山陰山陽地域と言えば、平安の頃から戦国末期まで色々と海外交易で栄えた地域だけに、国宝から重要文化財指定されている堂宇が多いのにも感心した。しかし、このシリーズは読むと旅行したくなる。2012/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/406722
  • ご注意事項