内容説明
理想と現実のはざまで青年は成長する――好評シリーズ第三弾!
少年剣士たちの友情と成長を描く青春時代小説シリーズ。
小舞六万石が大火に見舞われた。山河豊かで災害も少ない土地で、城下の半分に迫る町が焼け落ちたことで、人々は混乱に陥る。
筆頭家老の後嗣である樫井透馬は、執政会議で一刻も早く救済策を講じることを主張するが、前例主義に凝り固まった藩の上層部は有効な策を講じることができない。
苛立ちが募る透馬は、少年の頃から剣を通じて身分を超えた友情をはぐくみ、今は側近として取り立てている新里正近、山坂半四郎と共に人々の救済に乗り出す。
一方で透馬たちが独自に動くうち、この大火事がただの失火ではないのではないか、という疑いが芽生える。
さらに藩政の主導権を巡る政争も巻き起こり……。
『火群のごとく』『飛雲のごとく』に続く第三弾にして、感動の完結篇!
文庫解説・細谷正充
※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりまき
20
2023(210)面白かった!小舞六万石城下で発生した大火事。筆頭家老の後嗣である樫井透馬、側近の新里正近、山坂半四郎が被災者を救います。読んだ後に、シリーズ3作目と知りショック。「火群のごとく」「飛雲のどとく」をさっそく予約。 2023/07/22
ここぽぽ
13
読みやすいライトな時代小説。登場人物もキャラがみんなわかりやすい。少し物足りない感があるかも。2023/07/03
アンベラー
11
この作品凄いです、先日の能登地震の罹災者の姿思い出します 家が壊れ燃えて住めない人たちの姿が浮かんできます 時代をこえてますね 火事の原因話しの展開にも驚きでした そして一番残念なのは1と3を読んでしまったこと2これから読みます この続きはやくでないかな 2024/02/27
たつや
8
このシリーズ 透馬の嫌々ながらも、 事件の真相に近づき、 透馬の才覚を支援する正近、半四郎 そして、その周りの人々の関わりが織りなす物語が面白い 「舞風のごとく」からのフレーズです。 「人を信じられぬ者は人に非ず。」 ブログ:https://sunnext.exblog.jp/33305670/2024/12/24
蕭白
7
もっともっと続きが読みたいです。2024/08/02