内容説明
老中松平定信の密命を帯び、禁裏付として京に赴任した東城鷹矢。その役屋敷で、鷹矢は二人の女と同居することになった。下級公家の娘、温子と若年寄留守居役の娘、弓江だ。片や世話役として、片や許嫁(いいなずけ)として屋敷に居座るが、真の目的は禁裏付を籠絡することにあった。一方鷹矢は、公家の不正な金遣いを告発すべく錦市場で物価調査を開始するが、思わぬ騒動に巻き込まれることになる……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
93
禁裏付雅帳「策謀」4巻。鷹矢さんまだまだ真っ直ぐなんですね、朝廷と幕府の思惑、老中、京都東町奉行それぞれの配下の思惑、鷹矢のすぐ側に居る温子と弓江に至るまではかりごとをめぐらしているのに、次巻はどんな展開と進展があるのか楽しみです。2018/05/21
mam’selle
8
誠実で真っ直ぐな主人公。政略絡みで潜入する女性たちや松平定信の手下からじわじわと信頼関係も築きながら。錦市場で伊藤若冲が意外にライトな感じで出て来てビックリしました。この作品、なんだが楽しくなって来ました。2017/11/20
Atsushi Kobayashi
8
定番化しているけど、やめられないシリーズ。まだまだ主人公が成長していない状態です。2017/04/21
だいゆー
7
松平定信の密命を帯び、禁裏付として京に赴任した主人公がシリーズ4巻目になってもまだまだ苦戦している…(^^;2017/04/10
蕭白
5
ようやくこのお話の世界に入れそうです。尊号一件が題材になっているようですが、以前学んだ歴史における定信の立場と物語の定信の立場が違っているため、違和感が先に立ってしまっていました。主人公がどのように成長していくのか、物語の結末をどう導いていかれるのか、楽しみにしています。2017/10/24