内容説明
その赤い左眼で霊を見て、会話ができる不思議な力を持つ大学生・斉藤八雲。大学の学園祭が間近な季節、晴香は彼に心霊事件の依頼を持ち込む。劇場に現れる霊、背後につきまとう亡霊、呪いのビデオ。その真相とは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
82
もうすぐ大学の学園祭。呪われたシナリオで芝居する演劇サークルで男の幽霊が出現、主役が大けが。晴香と同じオーケストラサークル仲間が水びたしの幽霊に「許さない」と付きまとわれる。映画サークルが撮影したホラー映画に見知らぬ映像が映り女の幽霊が現れメンバー2人が行方不明に。相談されると放っておけない晴香は八雲の元へ。どれも切なさありしも、八雲の左眼と推理力に安定して読める。手厳しい八雲だが間違ったことは言ってないし、それを百も承知で頑張って受け応える晴香とのやりとりが微笑ましい。2人の距離がいい感じな表紙が好き。2018/02/17
ゆきちん
66
お話3つ+α。もうね、気持ちいいくらい、いつも通りの時間と会話、いつも通りの展開。進めるつもりのないストーリーと2人の関係。でもね、もうこれはそれでいいの、それがいいの。そういうのってあるよね?サザエさんとかドラえもんとか。もう、その世界。外伝だし特に顕著。一応ちらっと書くと、相談される晴香、泣きつかれる八雲、ドタバタ刑事たち、さっくりキレイに解決。心霊だけど大丈夫。気持ちよく読めます。2017/03/04
そのぼん
65
今回はANOTHER FILESのほうの短編集だったんですね。図書館から借りてきたときは長編だと思っていました。三編が収録されていましたが粒ぞろいで、なかなか面白かったです。ファイルⅢの『魂の願い』で出てきた大学生の映画サークルが作ったホラー映画は、昔観た映画『ブレアビッチプロジェクト』を思い出しました。2017/04/29
もも
57
番外編4作目。短編集。八雲と晴香が通う大学が舞台。まもなく学園祭だが、晴香の元には心霊関係の相談事が次々に。何だかんだで晴香を助けようと動く八雲。安定のやり取りに読み手がホッとする。この短編集の時系列は本編でいうとどの辺りなんだろう?二人の関係からすると結構前なのかな。本編の最新はまだ読めてないので、単行本に手を出すか、文庫まで待つか悩みどころ。2017/07/19
Junichi Yamaguchi
55
『アホ』… 八雲シリーズ外伝。 久々のシリーズに頬を緩ませながらの読了。 今後の本編がますます楽しみになった。。2017/04/02
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