内容説明
青鉄の鉱床発見の成果により、論功行賞を授与されることになったヤエトは皇都に赴き、皇帝から「隠居」を告げられる。かねてより、強い隠居願望を持っていたヤエトは静かに暮らせるかと思いきや、政務の引き継ぎや皇女との関係で慌ただしい日々を送っていた。そんな中、エイギルとミアーシャの息子のキーナンと養子縁組をし、≪黒狼公≫家を継がせることに。政務を離れ、「魔界の蓋」がある場所の探索に本腰を入れるため砂漠へ旅立つが、「復縁」を迫られた皇妹殿下とヤエトは過ごすことを余儀なくされ…。ことき先生のカラー口絵&挿絵入り!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
31
シリーズ物。ヤエト、長年の夢であった隠居生活。立場上は隠居であるが、実際はそれとは程遠いようです。今回、ヤエトにとってし心身共に過酷な試練の連続だったような気がします。避けたくて避けれなかった事体に陥り、次巻はどうなっていくのか凄く続きが気になりまた読みたいと思ってしまいます。2014/01/26
nana
21
ヤエトが意識不明の時が多いので話がビュンビュン飛ぶのですが(^^;; ようやく皇女が出て来たと思ったらやけに可愛かった。今度皇女に対する罵り言葉が楽しみです。2014/03/23
かっぺ(こと悩める母山羊)
18
1度でも爽快でどこも傷まない目覚めを迎えてほしいヤエトは、今回も疲労で死にかけてる。今回、本人が寝ている間に周囲の人の「人外な活躍」や「鬼のような活躍」があったようで、ヤエトが目覚めたら「えっ?」となり、ヤエト視点の読者も「えっ」となった。主人公が関わらないところですごいことが起きている…。おもしろかった、次巻が最終巻なのが待ち遠しいような、終わってほしくないような。2014/05/13
あさのつき
16
「理想の国をつくっていただきませんと」「まかせるがよい」そんな軽妙な会話もですが、それだけでなく、単なる主従以上の絆を感じる場面がすごく良いです。これからもヤエト先生が理論武装で皇女に壁つくっても、皇女はよじ登るか壊すか跳び越えるかですよね?(期待)。ていうかヤエト先生、それは殺し文句ですよ…/上巻までの流れで到底覚束なそうに(正直)思えた“世界の罅”をふさぐ手だて。混迷を極める真帝国にあっても、着実に前に向かっていることに安堵する一方で、クライマックスの予感に寂しさを感じます。2013/12/07
nono
15
図書館本。何故か唐突に砂漠の街で魔物との対決、そして帰った都では第七王子との戦いが!?仲々急展開に付いていくのがやっとです^^最後に曰くあり気な剣まで出て来て、話がどちらに転がるやら。賢いけれど軍師も出来ないヤエトが姫のポジションが出来そうなのも又楽しい^^2016/11/13