ちくま学芸文庫<br> 悲劇の誕生―ニーチェ全集〈2〉

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ちくま学芸文庫
悲劇の誕生―ニーチェ全集〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 543,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480080721
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0110

内容説明

ギリシア的明朗性の背後には古代ギリシア人の運命的ペシミズムが隠されているのではないのか。「アポロン的なるもの」と「ディオニュソス的なるもの」の二つの世界観の対立と統一の原理によって、ギリシア悲劇の起源と本質を問う不朽の名著『悲劇の誕生』。新進の古典文献学者時代のニーチェが、音楽家ヴァーグナーの楽劇に天才の理想とドイツ文化再生の希望を託し、若き日の情熱を傾けて世に送り出したモニュメンタルな処女作である。本書のほか、『悲劇の誕生』の思想圏に位置する「ギリシア人の悲劇時代における哲学」「ホメロスと古典文献学」など遺稿諸篇を収録する。

目次

悲劇の誕生―あるいはギリシア的精神と悲観主義(或る自己批判の試み(一八八六年)
音楽の精神からの悲劇の誕生(一八七〇年‐一八七一年))
『悲劇の誕生』の思想圏から(ギリシアの楽劇(一八七〇年一月一八日に行なわれた講演)
講演「ソクラテスと悲劇」の断片(一八七〇年二月一日に行なわれたもの)
ディオニュソス的世界観(一八七〇年夏)
ギリシアの国家(一八七一年)
音楽と言葉について(一八七一年))
ホメロスの競争(一八七二年;初稿から(一八七一年))
ギリシア人の悲劇時代における哲学(序言(推定一八七四年)
後の序言(一八七九年末)
「本論」(一八七三年)
継続のための草案(一八七三年初頭)
草案覚え書き(一八七二年の夏から))
ホメロスと古典文献学

著者等紹介

ニーチェ,フリードリッヒ[ニーチェ,フリードリッヒ][Nietzsche,Friedrich]
1844年10月15日プロイセンのレッケン村で牧師の長男として生まれる。ボン、ライプチッヒ両大学で文献学を研究、のちバーゼル大学教授となる。ヴァーグナー夫妻やブルクハルトと親交。1900年8月25日死去。ヨーロッパ文化とキリスト教への徹底した懐疑と批判を出発点とし、神の死を宣告するとともに、永遠回帰による生の肯定の最高形式を説いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hikarunoir

5
若さ故研究対象時代への愛が熱い!最画期的なアポロン/ディオニュソス的分類は案外力説なく前作の下巻と言われても違和感ない端々に師と仰ぐ影響が。2021/03/25

U2

5
(読了は『音楽の精神からの悲劇の誕生』のみ)ニーチェ27歳渾身の処女作にして、アカデミズムにおける凋落の契機となった黒歴史の石碑。いちおう文献学の論文らしいが、独創的な評論とみても論の飛躍や誇張的な表現が多く要領を得ない(彼の著作のすべてに言えることだが)。もちろん私の読解力が貧弱だというのもあるが、それまでニーチェを高く評価していたリッチュルに「酔っ払いの戯言」呼ばわりされたという話もむべなるかなと。(続)2016/03/25

レートー・タト

5
再読。初期ニーチェの思想圏に属する講演や遺稿が共に収録されているのがありがたい。岩波文庫版と比較すると、訳が固いが訳者の本書における突っ込み具合が桁違いに思われる。本書が対象としている「悲劇」(アポロン的なものとディオニュソス的なものの統合)の問題は、内容的には「宗教」的な問題として捉える必要があるものを、審美主義な視点から論じているという点で再考しなおさなければならない点がある。ニーチェが取り上げた「悲劇」[=自己統合]の問題のそうした再考は、彼以後の思想家たちによってなされ続けてきたと思われる。2012/04/30

∃.狂茶党

3
いわゆるニーチェらしさが出てきた、全集の2巻。 激越で酔ったような調子で綴られてるはずなんですが、翻訳が古く、妙に硬い言葉なので、リズム感のようなものがまるでない。比較したわけではないが、この後に訳出された本の方が、読解しやすいと思う。 解説はそんな本書を把握するのになかなか役に立つ。 他の巻は訳者が異なるようなので、とりあえず、読み続けようと思う。2019/07/02

roughfractus02

3
危機を起こすのは明朗さや楽天主義ではないか?普仏戦争に従軍した著者は、存在を認識にすり替えるソクラテス主義とその現代版の「近代科学」の論理主義の陥る脆さが、この世界の「袋小路」を作るとして批判を展開する。認識で存在を覆い尽くす形而上学と科学は「一切の認識」へ向けてこの世界を平坦化した。古代ギリシアにその兆候を見出す本書は、認識に制約を与えるピュシス(存在)の力を対置し、アポロンとディオニュソスに代表される「衝動」の不条理を劇化する悲劇を、ソクラテス主義とエウリピデスが骨抜きにする過程を現代に二重写しする。2017/08/02

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